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女性活躍企業の社長に編集長が突撃取材!〜チャットワーク 山本敏行さん〜

ceoyamamoto
ChatWork 株式会社

ChatWork 株式会社

最も女性が活躍するベンチャー企業"NL members!"
ChatWork株式会社 河野智英子
ダンサーやヨガインストラクター、ラジオレポーターなど、非IT業界でのキャリアを経て2015年ChatWork株式会社に入社。ITが苦手な自身でさえも簡単に使いこなせるチャットワークに魅了され「働き方エバンジェリト」としてサービス普及活動に従事しながら、チャットワークを使った自分らしい働き方を提案しています!


働く女性の皆さんこんにちは。毎回大好評の、女性が活躍するベンチャー企業の社長インタビュー。今回のゲストは、ChatWork株式会社の山本敏行社長。社員第一主義を掲げた独自の経営スタイルが特徴で、「電話がない、10連休が年3回」などユニークな働き方をする会社として知られており、社員満足度調査で日本一を2年連続獲得する実績を持ち、多くのメディアに取りあげられています。そんなChatWorkは今、「世界の働き方を変える」という壮大なミッションを掲げ、次のステージへ大きく舵をきりました。まだ36歳という若さにして、会社経営は16年目を迎えるという創業者、山本社長にお話を伺いました。

1.「働き方」を意識するきっかけは、会社設立前の経験にあった。

2016.3.10 12時写真①

ー山本:思えば常に『一度に2つ以上のことに取組み、どちらもうまくやれるよう工夫する人生』を歩んできました。

僕は2000年、大学生の頃に創業しましたが、2002年から2004年の2年間は父の会社でも働いていました。つまり自分の会社にかける時間が半分しかなかったので、必然的に効率よく働くしかなかい状況でした。

ー高野:なぜ、ご自身で創業されたにもかかわらず、お父さんの会社でも働かれていたんですか?

ー山本:父は、大阪の吹田で、結構人気がある音楽スタジオを経営しているのですが、当時父からは「自分でビジネスをやるにしても、絶対社員は雇うな!」と言われていました。「もし人を雇ったとして、おまえは社員の人生まで責任とれるんか」と。なにせまだ僕は大学生でしたしね。ですから、父の音楽スタジオでドラムのメンテナンスをしたり、レジ打ちをしたり、スピーカーを直したりしながら、一方で自社を運営していくという日々でした。

ただ当時は、月末が忙しいビジネスモデルだったので、毎月月末は徹夜で対応していました。「さすがにこの状況は何とかしたい」と思い、父に思い切って「僕は自分の会社一本でやっていきたいんだ!」と思いを伝えたところ、「分かった、この音楽スタジオの隣でなら、やってもええ。」と言ってもらい、会社を設立しました。それが2004年です。

ー高野:ひとり暮らしをしたくて両親を説得したら「家の近くでならひとり暮らししてもいいよ。」というOKをもらった感じと似ていますね。

ー山本:本当にそんな感じです。「隣にいるし、だめになったらまた戻ってくるだろう」と思っていたんでしょうね。

父も会社を経営してきて経営の大変さを身にしみて感じていたはずなので、息子が心配だったんだと思います。

会社を設立した翌年から1年間ある研修会社の「経営者養成研修」に参加しました。僕は会社に勤めたりマネジメントした経験もなかったので、経営者としてしっかり勉強しようと思ったからです。

するとこれが結構大変で…1年365日のうち1/3は研修というハードなものでした。なんとか研修も会社もしっかりやろうと工夫してやっていましたが、研修に行き始めて3ヶ月目の頃、「もうこれはどう考えても無理だ」と気づきました。お客様はどんどん増えているのに、当時社員は5人しかいない。そして僕は研修でほとんど会社にいない。じゃあ、弟に会社に入ってもらうしかない!と思いました。

ー高野:なるほど!ここで、弟さんで現在CTOの山本正喜さんが参画されるんですね。

ー山本:はい。弟には、学生時代から会社のシステムを作ってもらっていたので、当然そのままうちに入社すると思っていたら「3年はよそで働いてみたい」ということで、就職して1年が経つ頃でした。そこで社員全員で「まさきさ〜ん!戻ってきてくださ〜い!」「まさきさんの力がないと死ぬ〜!」とかいう音声を撮って、それを弟に送りつけました!すると、働いていた会社を3月に辞めて、4月に当社に入社してくれました。

後から聞くと「あんな音声送られたら戻らなしゃぁないやん」ともらしていました。(笑)

ー高野:メールや手紙ではなく、音声というところがさすがChatWorkさんですね。よく兄弟で仕事をすると喧嘩してうまくいかないとお聞きするのですが、そんなことはありませんか?

ー山本:それはありませんねー。インタビューなのでいい格好しているのではなく、本当に無いんです。それは「得意分野が全く違うから」だと思います。僕は外交、ビジネス、アイデア系に強いですが、弟は、システム系でエンジニアです。お互いに無いもの持っているので「僕が出来ないことをお前はできる」と尊重し合えているのだと思います。

また、弟は「マネジメントの大切さをわかっているエンジニア」です。両方を併せ持っている人はとてもレア。技術者でありながら、経営の話ができるのは大きいですね。

ー高野:なるほど!素敵ですね。お互い無いものを持っていて尊重し合える、かつ経営の話ができる相棒、まさに鬼に金棒ですね!

ー山本:本当にありがたい事ですね。

ー高野:働き方を効率よくするというお話に戻るのですが、弟さんが入社されてからもずっと働き方の効率化は意識されていたのですか?

ー山本:はい。例えば、無理に営業しても売上に繋がらなければその時間は無駄なので、プッシュ営業は絶対にしないとか、主婦の方にチャット上で顧客対応の仕事をして頂いて、その分社員は創造的なことに頭を使うとか、電話をひいていると営業電話が結構かかってきて、その対応に時間がとられるから電話は廃止!とか…。

「随分思い切るね」と周りからは言われましたが、どうすれば今の状況をより効率よくできるか考える事で、社員さんも楽しく働けるサイクルが生まれていたので、当社にとってはごく当たり前なことでした。一度に2つのことに取組むという意味では、現在もそうですね。シリコンバレーに進出しながら、日本のマネジメントも見ているので。

『一箇所に全神経を注げないけれど、どちらも100%にやりたい。じゃあどうやったらうまく両立できるか』を真剣に考えて一つ一つ変えていきました。

そのためには僕が日本にいなくても会社が問題なくまわる必要があるので、以前にも増して権限委譲するようになり社内が強くなりましたし、他にもプラスの効果がたくさんありました。

2.山本社長の少年時代と経営戦略

2016.3.10 12時写真②

ー高野:お話をお聞きしていると、山本社長は常に難しいことにチャレンジされていると思います。常に、あえて難しい道を選ばれるのはなぜですか?

ー山本:僕は、一つのことに専念することが苦手ですよ。一つのことに専念したところで、一点集中で極めている人にはどれだけやっても敵わないし、大手企業に参入されたら一瞬でもっていかれてしまいます。だったらみんながする競争率が高いフィールドではなく「自分たちが勝てるフィールドで戦おうよ」という考えです。

となると、「必然的に誰もやっていないことをやる」という選択肢になる。

・難しいといわれる「社員満足」と「ユーザー満足」を両立させること
・みながメールを使っている時代にチャットサービスを始めること
・日本からシリコンバレー、世界へ挑戦すること

全部そうですね。

ただ、誰もやっていないということは、その分大変です。市場がまだ無いところから作り出さないといけなかったり、ノウハウが十分に無かったりして、乗り越える壁もはるかに高く大きい。でも、そこを一歩ずつ登っていくことで自分たちが得たノウハウには大きな価値が出ますし、世間から注目され、評価もされていく。

そして、誰もやっていないことに最初から取り組み、実績やノウハウを積んでいるから、たとえ後から入ってこられても、勝てるわけです。結果的にそれが「いつもチャレンジしている」という姿にうつるのだと思います。

ー高野:なるほど!山本社長は、子どものころからそのような考え方だったのでしょうか?それとも、会社を立ち上げられてからでしょうか?

ー山本:子どもの頃からですね。小学校の頃から『僕は何か人と違うことをしたい』と思っていました。当時みんなが読んでいた流行りの漫画も、僕は絶対に読まなかったです(笑)。

ー高野:私は山本社長と同世代ですが、当時はガンダム聖闘士星矢なんかは流行りましたよね!男子はみんな話題にしていたように思います。ということは、学校でも話についていけないですよね…笑

ー山本:そうそう、その通りです。学校でも全然話についていけないんですよ。さっぱりわからん。それでも一切見ませんでした(笑)。だってみんな見てるんなら、僕は見なくていいし、僕が見たところで、めちゃくちゃ好きで毎回欠かさず見てるやつには敵わないですしね。天邪鬼ですよね。

ー高野:確かに天邪鬼ですね…でも、天邪鬼なイメージは山本社長にはなく、逆にクリーンなイメージしかありません。これは戦略でしょうか?

ー山本:ありがとうございます。実は今までに100人に言って100人ともに共感されなかった「卵の殻戦略」についてお話しても良いですか?生卵の中身は液体ですから、殻がなければ中身は外に流れてしまいます。殻があるから成り立っているわけです。でも茹でることで中身が固まり、殻を破っても綺麗なゆで卵ができているわけです。

人間も同じで、創業当初は、やったことない仕事でも「できます!」と引き受けて、必死で勉強してスキルをつけて、お客様に最大限満足していただける仕事で返す。その繰り返しで成長していくものですよね。

いつも実際の自分より少し大きい自分を演出し、パッケージングして、殻があるうちに一生懸命自分を成長させてそこに追いつくことを繰り返すことで人は成長するというのが、「卵の殻戦略」です。

ー高野:すごく分かるんですが、ネーミングは「卵の殻戦略」でなくても良いような…でも、納得です!

ー山本:僕は根本的に『人を驚かせることが大好き』です。普通にやるのは物足りないし面白くない。「あれ、山本さん、次はこんなことするの!?」「え、ChatWorkさん、こんなことするの!?」という周囲の喜ぶ顔を見るのが大好きなので、これからも人がやらないことにチャレンジし続けていきたいですね。

次のページ>>> 仕事と家庭の両立は、まずはトップである山本社長自ら実践する!幼稚園の送り迎えや…


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