3 みんな違うけれど、共通していた部分もありました
女子未来大学ファウンダーであり、株式会社OMOYA代表の猪熊さんは、子供の頃から「母親になること」が夢でした。ではどのようにすれば、子どもとの時間を大切にし、かつ母親として充実した日々を送れるかと考えた結果、2つの選択肢にたどり着きました。「稼げる旦那さんと結婚して専業主婦になるか、自分で自由に時間を融通できる起業の道を選ぶか」…。
「選択肢は2つとはいえ、稼げる旦那さんを見つけるというのは、他人に自分の人生を委ねるということ。それはリスキーだから、絶対に自分で起業して自分で環境を作れる状況になることが一番確実だ!」ということで、起業を志すようになられました。
猪熊さんの「自ら道を切り開く」という考え方や生き方は、同じ働く女性としても素敵だなと素直に思えるものでした。
一方、現在人材会社の初の時短管理職として大活躍され、パワーママプロジェクト関西の代表の井本七瀬さんは、「かっこいいキャリアウーマンになりたい!」という思いを学生時代からお持ちで、新卒でベンチャーの人材会社に入社されました。
新卒で入社した会社で育休を取得し、ずっと働き続けておられる井本さんが心がけているのは「こうあるべきに縛られない」ということ。「妻はこうあるべきである」「母はこうあるべきである」という世間の常識や、自分が無意識に持ってしまっている理想像に縛られて、苦しくなってしまった時期も長くあったそう。
でもその時期を経て「自分や家族がいいというなら、どんな形であってもそれが一番なのだ」と、自分らしさを受け入れた時、とても楽になられたとのことでした。また、前例がなければ創る!というパワーと意気込みは、参加者の女性の皆さんを大きく勇気づけました。
そして最後に、Woo!編集長であり、株式会社ナチュラルリンク代表の高野(こうの)の場合。高野はもとは全くキャリア思考ではなく、子供の頃は専業主婦になろうと思っていました。ところが新卒で入社した会社で営業に配属になり、目の前のことに一生懸命取り組んでいくうちに、仕事がおもろしくなり、いつの間にか起業し、ワーママになっていたのです。
三者三様でありますが、キャリアの築き方について、3人に共通していたことがありました。それは、
・3人ともバリキャリ思考ではなかったこと。
・自分1人でやりたいことや、今の仕事にたどりついた訳ではないこと。
・自分の人生に大きな影響を与える人との出合いを大切にしてきたこと。
・小さな方向転換を何度も繰り返しながら成長してきたことが、今に繋がっていること。
悩みながら、壁にぶつかりながらで、決して一朝一夕に築いたキャリアではありませんでしたが、みんな、その中でも歩き続けてきたからこそ今があるのだとい考えさせられました。
4 ロールモデル探しはやめて、自分がロールモデルになろう!
「女性のロールモデルがいない」と世間ではよく言われますが、
・ロールモデルはそのまま自分とぴったりの人が見つからなくても「カスタムキャリア(自分でたくさんの人の良いところをみつけてカスタマイズ)」しても良い。
・ロールモデルを探すよりも、自分自身が同じようなことで悩んでいる人の「パイオニア(開拓者)」そして「一人目のロールモデルになる」という気持ちは大事。
という猪熊さんの言葉が印象的でした。環境や周囲がどうであれ、結局は自分がどうしたいかが一番重要。
自分らしい生き方や働き方を選ぶというのは、イコール人とは違う道を選択することなので、最初はとても勇気が要ることではあります。でも勇気を出して一步踏み出して進んでいった結果、最終的には自分のことを好きになり、自信を持つことができ、自分らしい人生を作って行けているのだと思いました。
Woo!はこれからも、関西で私らしく働きたい女性の背中をそっと押せるような、そんなサイトを目指していきたいと思います。
2
この記事へのコメントはありません。