3.仕事の原則10箇条⑦〜⑩
【⑦「自分に残るのは過程」の原則】
・仕事のやりがいは、自分の納得を追求する過程にあります。客にとっては結果(成果)がすべて、でも自分の中で積み重なるのは過程がすべて。仕事の過程で客におもねらないことが大切です。おもねると、短期的に「成果」が出たとしても続きません。
【⑧「仕事の量と質」の原則】
・客側の記録に残る成果の集積を仕事の量といいます。これに対して客の記憶に残る成果が仕事の質。一方で、自分の記憶に残る成果、これを自己満足といいます。自己満足はわりと大切です。ただしそれは舞台裏の話で表に出してはなりません。
【⑨「誘因と動因の区別」の原則】
・仕事の量を左右するもの、これを誘因(インセンティブ)といいます。仕事の質を左右するのは動因(ドライバー)、誘因がなくても自分の中から湧き上がってくるもの、それが動因です。
【⑩「無努力主義」の原則】
・楠木さんの仕事哲学のコンセプトは「無努力」にあるそうです。アインシュタインに一般相対性理論と特殊相対性理論があるように、原則10のほうは特殊原則です。人によって向き不向きがあります。
4.みなさんはどう感じましたか?
いかがでしたか?なるほどなと思わされるものばかりでした。
【③「客を選ぶのはこっち」の原則】も、納得です。日本では「お客様は神様だ」という考え方が結構浸透していますが、それだとお客様に振り回されてしまい、結局こちらが疲弊してしまいます。
全員をお客様にしようと奮闘するのではなく、自分たちのお客様が誰かを知り、その方々にのみ最大限満足して頂くことにより集中すること。とても大切なことですよね。
また、【⑧「仕事の量と質」の原則】。お客様には自社の商品やサービスで何らかの結果を出して頂くことがゴールであり必須事項ですが、同時に自己満足も大切。
人が、誰かのために何かをしてあげたいときの大半は、「無償の愛」という崇高なものより「喜んでもらって嬉しかった!」「ここまでちゃんとやってあげられた!」という自己満足も混在していることが多いと思います。それがないと、とてもじゃないけどやってられない。
もしかしたら、子育てでも同じようなことが言えるのかもしれません。
仕事の原則10箇条、働く女性の仕事にとっても、プライベートにとっても、大切なことがたくさん詰まっていますね。
是非、意識していきたいものです。
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