3 何も言わずずっと見守った結果…
その後、またチームメンバーを率いることになったとき、私は全く逆のやり方を試してみることにしました。
「一切、何も言わない。失敗して本人が気づくまで、こちらは見守る」
・やるべきことをやらないことがあっても、特に何も言わない
・信頼される対応をしていないと感じても、特に何も言わない
・ちょっと今の言い方はよくないと感じても、特に何も言わない
極端過ぎるほど、何も言わなくなりました。
そして周りにも、「基本何も言わないので自由にやってください」とだけ伝えて接するようにしていました。
最初は、以前のようにやいやい言うことが無くなり、良い運営が出来ているように感じていましたが、次第に、チームの雰囲気がぬるくなり、やらなくても許されるような雰囲気になり、とうとう頑張っているメンバーが「やってもやらなくても一緒だ」とやる気を削がれる事態にまでなりました。
「これはいけない!対処しなければ!」と思い、以来しっかり伝えるように心がけましたが、一度作られたチームの雰囲気を変えるのはなかなか難しいものでした。またメンバーも、「前は同じことをしても何も言わなかったのに、何で最近こんなに指摘されるんだろう」と混乱するようになっていたように思います。
4 正解は無いからこそ、自分で見つけていこう
最近は、フロー経営や、任せる経営ということがよく言われるようになり、本も多数出版されています。でもそれは、そのチームにしっかりとした価値観と共通認識があってはじめて成り立つのだと感じています。
また、どういった運営や指導が正しいかという正解はなく、自分のキャラクターやリーダーシップによっても大きく変わりますし、うまくいっている人のやり方を真似て結果が出るものでもありません。
そんな中、今私がたどり着いた結論は、
①仕事の姿勢や考え方については、気づいたことは必ず伝える
②逆にやり方や方法については自由、とやかく言わない
ということです。
これがあっているかは分かりませんが、自分の中ではしっくり来るようになりました。
これからもトライアンドエラーを繰り返しながら、
自分にあったやり方を見つけていけたらいいなと思っている今日このごろです。
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