皆さんこんにちは。Woo!編集長の高野(こうの)です。前回書いたコラムに引き続き本日も、Woo!の「だてにはげてない」のコーナーでお馴染みの、杉浦佳浩さんとのお話での気づきを記事にしたためてみました。
杉浦さんの周りの老若男女
杉浦さんのまわりには、大企業の役員の方から、ベンチャー企業の経営者、新入社員さん、学生さんまで、老若男女問わず、実に様々な方がおられます。先日杉浦さんとお会いしてお話した時に、今年の新卒で、東京の有名ベンチャー企業で大活躍されている女性、Aさんのお話になりました。
Aさんは、学生時代に起業され、在学中に10社以上の企業インターンに参加し、就活が始まる前に既に、名だたる有名企業から「うちに入社してくれ!」と引く手あまただったという、超優秀な方です。4月に入社された会社でも、入社1ヶ月にして、既にマネージャー職を任されているのだとか。
ただ一方で、多くの新入社員さんが、Aさんのようではないとも(そら当然ですが…)。杉浦さんは、お会いする新入社員さんに「働くことにどんなイメージを持っているか?」と聞かれるそうなのですが、7割以上の方が「仕事は辛く、しんどいイメージがある」と答えられるそう。まだ本格的に働く前に、そのような先入観を持っている新入社員さんがとても多いと。
では、このような新入社員さんと、先程書いたAさんの違いは一体なんなのか…。
私は現在、2人の娘の母親です。夫も会社経営をしていますが、私たち夫婦は、娘たちに会社を継いで欲しいという思いは特になく、それよりも「それぞれ、自分がやりたい道を見つけて、進んでもらいたい」と思っています。
娘たちが自分自身で選んだ道ならば、親としては「頑張れ」と応援してあげたい。
また、人生を何となく生きるとか、「仕事って辛そう」と思いながらイヤイヤ働くのではなく、何か打ち込めるものをみつけて、その道で自立していってもらいたいなぁと思うので、「どのようにすれば、わが子をAさんのように育てることができると思うか?」、杉浦さんに質問してみました。
カルガモ親子
杉浦さんは、「僕は子育てした経験が無いので、偉そうなことは言えませんが…」と前置きされた上で、こんな風におっしゃいました。
仕事が辛いと思われている新入社員さんに、「では、皆さんのご両親はどうでしたか?」と聞くと、たいていは「両親も、仕事が辛いと言っていた、家族を養うために仕方なく働いていたようだ」と答えられます。
一方、Aさんに「ご両親は、働くことについてどんな風に言ってた?」と聞いてみると「私の両親は、仕事が辛いなんて一言も言ってなかった」とおっしゃるんですね。「そんな両親を見ていたから、そもそも仕事が辛いという思い込みなんて一切無い」と。
この差は大きいですよね。結局、カルガモ親子と同じ理論なんだと思います。
と。なるほど、そうかもしれません。 もちろん、学校教育も子どもに影響を与えると思いますが、最も子どもに影響を及ぼすのは、親の生き方や接し方ですよね。親の背中を、子どもはよく見ているものだと思います。
「では、杉浦さんのご両親はどうだったのですか?」と聞いてみたところ、
僕の実家は自営だったのですが、5歳くらいになると父が「よし、今からお客さんとこ一緒に行くか!?」といって、商談につれていってくれました。
そして、「お客さんのところに行ったら、ちゃんと笑顔でいるんやぞ、そしたら、いいことあるからな」と言われ、とにかく笑っていると「僕、かわいいなぁ〜ほなお菓子あげるわ〜」と、お客さんがお菓子をくれたりするんですね。
その後父は「ほらな、笑ってたら、ええことあるやろ!」と嬉しそうに言ってきて…そういう経験を小さい頃からしているうちに、「仕事ってこういう感じなんだなぁ」と、自然と働く感覚が自分の中に入ってきた感じで。
今思えば、この小さい頃の経験から、商売における大事なことを教わったのだと思うんです。
と。本当に、カルガモ親子、そのものなのだなぁと思いました。
では、「私はどうだったかなぁ?」と思って振り返ってみました。私の父は大手企業のサラリーマンで、残業や出張が多く、私が中学生の頃からは単身赴任であまり家にいないイメージでしたが、仕事自体には誇りを持って取り組んでいたことを、子どもながらに感じていました。
一方、母は専業主婦だったのですが、毎日習い事に行っていて、かなり楽しそうでした(w)実は、私は高校生の頃まで、「将来は専業主婦になる」と言っていました。では今の私はどうか?と考えると、長女の幼稚園に毎日14時にお迎えに行き、その後公園に行って娘らを遊ばせ、ほぼ毎日家でパソコンで仕事をする日々。
なんだか、昔描いていた専業主婦のイメージに近いかもなぁと思います。(ただ社会人になって15年は体壊すほど必死で働いていましたが)
今回の、杉浦さんのお話をお聞きして「親が子どもに何をするか、どう育てるか」よりも、「自分たちのあり方」が大事なのだなと気づきました。親の背中を子どもはちゃんと見ている。 だからこそ、これからも仕事を楽しめる自分であり続けたいと、改めて思いました。
*画像出典:杉浦佳浩さん公式facebook
「だてにはげてない」代表世話人株式会社 杉浦佳浩さんをもっと知りたい方はこちらより。
→杉浦佳浩オフィシャルウェブサイト
→note 代表世話人「だてにはげて」
→杉浦佳浩さん公式facebook
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