将来のビジョンと言われても・・・未来を描きやすくする簡単なコツとは?


Woo!をお読みのみなさん、こんにちは。
「職×生 みらいデザイナー」の神野沙樹です。

企業の若手社員の方対象の社員研修をした際「5年後の未来を描いてみよう」というワークをするのですが、その時に「5年後なんて描けません…」と言われることがあります。

また、働くうえでも、人事考課などで「5年後のビジョンを考えてみなさい」と言われて、「何を書こう」と悩んだことがあるかもしれません。

なぜ「未来のこと」が、描きづらいのでしょう。どうすれば未来のことが描けるのでしょうか。
今回は、色々な視点から考えてみたいと思います。

なぜ研修や人事考課で「未来のことを考えてみよう」というのか

未来のことが考えることが苦手な人は、きっと思うことでしょう。

私にとっては、未来より「いま」が大切。
今、この瞬間瞬間を一生懸命生きている(働いている)のに、なぜ未来のことを考えなければならないのだろう、と。

確かに、未来は「今の延長線」です。
いま努力していることが、未来に実を結ぶということもたくさんあります。
だから、今を大切にするということはとても真っ当ですし、否定しません。

それではなぜ、「未来のことを考える機会を持つ」のか。
それは、「未来の可能性を広げるため」だと私は考えています。

人が意識的・あるいは無意識に得ている情報量は、視覚情報のみでも毎秒600万ビットといわれています。

…と言われても、想像もつきませんね。
細かいことは私自身もわかりませんが、しかし、パソコンの容量が34ビットとか64ビットと言われているくらいですから、相当の量だということは推測できます。

これらの情報を、脳は瞬時に処理しているそうです。
その莫大な量を処理する中で、自分の内(内面)に潜在している事柄をピックアップして情報を拾い上げているとか。

それは、唯識(ゆいしき:仏教の教えの一つ)の中でも言われていますし、脳科学でも、RAS機能といって「脳が必要と思う情報だけをピックアップする機能」があると言われています。

私たちは「たくさんのことを見聞きして知っている」と思っていますが、実は私たちが意識している事柄は、得た情報の「ほんのわずか」というわけです。言い換えれば、自分が何を意識しているかによって、拾い上げる情報が違うということです。

未来に何が起こるか、それは分かりません。

しかし、例えば10年後には海外で生活をしていたいなと思っていれば、「海外生活」に関する情報に目が行くようになるでしょうし、子どもが生まれても仕事を続けたいなと思えば、両立している女性の姿が目に留まるようになるでしょう。

これは、常に意識していることでなくとも、「こんな風な未来がいいな」と一度思っただけのことも、脳は意識的に情報を選別してくるのです。だからこそ私は、「なぜ5年後のことを考えなくてはいけないのか」という問いの答えは「未来の可能性を広げるため」だと考えているのです。

未来を描くことが「苦手な人」に共通することとは?

未来を描くことが「得意な人」と「苦手な人」がいます。
研修を通してたくさんの方とお会いして、「苦手だ」という方に共通することを発見しました。

それは、「とてもまじめ」な方。
言い換えれば「こうあるべき」「こうしなければならない」という思いが強い方です。

それ自体は、決して悪いことではありません。しっかりとルールを守り、人として誠実に生きておられます。
では、その方がなぜ未来を描くのが苦手かというと、色々な条件設定をしてしまうのです。

自分のいまの年収が○○円だから、5年後に海外行くのは無理だなぁ…
自分はいま20代後半で、結婚も出産も考えているから、あんな仕事もこんな仕事もしたいと言ったら、結局会社に迷惑をかけてしまうかもしれないなぁ…

と言ったように。
そんな方には、次の2つのことを提案したいと思います。

■次のページへ>>>未来の描き方とは…

 


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KES社労士事務所 神野沙樹
「“私たちの仕事はね!”神野沙樹(かみのさき)
株式会社Niesul 代表取締役 / KES社労士事務所 代表
【プロフィール】
「“私たちの仕事はね!”と活き生き話す人があふれる世の中に!」社会保険労務士として、ワーママとして、日々奔走してます。
【働く女性の皆さんへ】
仕事を通してたくさんの企業、そこで働く多くの社員さんとお会いさせていただく中で、いま私は「人生に正解とか不正解なんてない」と感じています。本当に人それぞれだなぁと。だからこそ、正解を求める生き方ではなく、自分が自分のことを認められる生き方をしていけたらなと思います。私ももっと自由に、もっと自然に、生きていきたいと思います。
と活き生き話す人があふれる世の中に!」社会保険労務士として、ワーママとして、日々奔走してます。

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