“女性初の執行役員”と聞くと身構える方も多いかもしれませんが、実際は柔らかくて、くったくのない笑顔がまぶしい素敵な働く女性である笠嶋彩子さん。部下から慕われ、チームワークが向上するのも納得です。女性管理職が持つ部下育成の悩みをどうすれば解決でき、楽しく仕事ができるのか、そのコツを今回お聞きしてみました。
1.入社のきっかけは「今、暇?」と言われて。
私はもとから「役職になろう!」なんて全く思っておらず、入社のきっかけも、大学の先輩で現在の社長でもある河原から「今暇?」と誘われたことです。一旦働いて、また次の就職先を見つければいいかなーと思い、最初は軽い気持ちで入社しました。
それがまさか、こんなことになろうとは…。
もともと私は3人姉妹の真ん中という生まれながらの中間管理職なので、今の立場でも特に違和感なく仕事ができているのは、そのせいかもしれません(笑)
実はある時「そろそろ私、部下を持った方が良いですかね…?」と自分から上司にちらっと聞いてみたことがあります。仕事自体は面白かったのですが、当時は一人親方のように個人で仕事をする形でした。
チームで一緒に喜びを共有したり、目標に向かってみなで団結して進んでいるのをそばで見ながら、純粋に「私もチームで仕事がしたい!」と思うようになりました
あとから聞いた話によると、「いつの間にか役職戦法」という上司の育成手法にきれーいに乗っていたらしいですが(笑)
そういう意味では、キャリアアップのことに限らなくても、部下から上司に話しかけたり聞きに行くことはとても大事ですよね。
昔から分からないことや気になることがあれば、しつこく上司に相談や質問に行きました。「またかよー」と思われているだろうと感じたこともありますが、そこは優等生になろうとせず、「すみません!わからないんで・・・!」と遠慮せずつっこんでいましたね。
2.チーム力向上の秘訣その1.メンバーの性格・環境を理解する。
部署を任されてから、チームでみんながやる気を出して働けるように私が心がけていることの1つ目は、自分も含めて「メンバーの性格・環境を理解する」ことです。もともと一人親方だったところから役職についたので、これにはなかなか苦労しました。
特に環境の部分では、正論を振りかざしがちな独身の実家ぬくぬく女子だった当時の私では、想像つかないリアルがありました(笑)
勤続6年目までひとりだったところに、急に3名のチームになり最初は1日の業務を全うするだけでもあたふた。みんなのリズムもバラバラなので、進行はギリギリ、みんなでドタバタなスタートでしたね。
その中で、自分の頼りない部分などはメンバーがしっかりサポートしてくれるようになり、自分ができないことは、積極的に周りに頼ることや、自分も含め部下の強みを把握した上で、任せていくことがどれだけ大切かを知りました。現在は5名(1名育休中)のチームですが、お互いに理解し合って信頼関係を築いています。
今でも、朝礼や終礼、チャットを使ったコミュニケーションなどを大事にしています。
日々の小さなやりとりで個々の気持ちもよくわかりますし、相談しやすい空気を持つことは業務進行上とても大切だと思います。
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