3.杉浦さんの人生に大きな影響を与えた酒井雄哉先生とは。
ー杉浦:僕の人生に大きな影響を与えた、酒井雄哉先生という方がおられます。天台宗の僧侶で、比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した行者として知られる方です。2年前にお亡くなりになったのですが、僕は15歳の時に先生の存在を知り「いつか会ってみたい」とずっと思っていました。
でも、会えるなんてありえない。もう雲の上の、神様みたいな方ですから。普通ならまず会えない方です。
でも28年後の43歳の時、思わぬきっかけでお会いすることができたんです!!
とある経営者の方に、酒井先生の話を何気なくしていたら、「あ、僕知ってるよ。会えるけど、会う?」と言っていただき、会うだけではなくて、「書」まで書いて頂いて、さらには酒井先生をお招きした講演会まで開催してしまいました。(詳しくは杉浦さんのHPにて)
酒井先生は、中国の孔子大学から2万人の聴衆に向けた講演依頼がくるような方で、普段は1000人以上の講演依頼しか絶対に受けておられません。でも、僕は先生にお願いしてみました。
杉浦「セミナーで講演やってもらえませんか?」
先生「うん、何人くらいの?」
杉浦「200人くらいの…」
先生「はは(笑)!!知ってた?僕は1000人以上しか受けてないんだよ」
当時は2009年、リーマン・ショックの年でした。当然大阪の経済も大打撃を受け、僕の周りの経営者の皆さんも必死で踏ん張っておられましたが、全く希望の光が見えない状況でした。「今だからこそ、先生の話が必要だ!」と、居ても立ってもいられませんでした。
「リーマン・ショックで大阪の経営者たちはみな、生きるか死ぬかの状況を必死に戦って、踏ん張ってるんです!そんな大阪の経営者の皆さんに、先生のパワーを与えていただきたいんです!!」
すると、「わかった、いいよ」と笑っておっしゃいました。「え?いいの!?」と自分で言っといて驚きましたが(笑)。セミナー当日は比叡山からタクシーで来られましたが、正装でした。つまり、白の死に装束だったんです。
ー高野:え!!死ぬつもりで来られたってことですか!?
ー杉浦:………いやなんでやねん、ちゃいますやん。それだけ、命がけの姿勢で講演しにこられたということです。心が震えました。80歳を超えておられる先生なのに、90分の講演中、直立不動で、全く姿勢も変わらない状態でした。前の方で講演を聞いておられた方々は、皆泣いておられました。すごい経験でしたね。
4.毎日、運を運んでいます。
ー杉浦:よく言われます。
「杉浦さんの周りって、なんでそんなミラクルばっかり起こるんですか?」
「なんでそんなすごい人とばっかり会えて、楽しそうなのですか?」
それは、何も僕が特別な人間だとか、特別なことをしてるとか、そういうことではありません。単純に、動いているからです。3日で27件のアポという記事にもあったように、僕の場合は毎日たくさんの人と会い続けています。そうやって、運を運んでいます。運動とは「運が動く」と書きます。まさにその通りで、動くことによって運が回る。運は人が運んできてくれて、巡っている。その流れをとめない、循環し続けているということが、すごく大切なことですね。
だからこそ、色々な場面で化学反応が起きて、人と人とが繋がりあい、新たな展開が生まれていくのだと思います。そして結果として相手の方に喜ばれ、また新たな人との出会いを頂くことができる。
こんなに面白いことはない、こんなに幸せな仕事ってないですよね。ほんまに僕は恵まれていると思います。有難うございます。
これからも、大きな夢を持ち、動き続けて運をはこび、奇跡を引き寄せていきたいですね。
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深いお話でした。仕事することとは、生きること。杉浦さん、ありがとうございました!
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