3.母と自分を重ねて。
私の母は、専業主婦です。
娘の私が言うのも何ですが、良く気が利き、料理も美味しいしバランスも良く作ってくれて、家事はしっかりこなし、いい妻であり、いい母であると思います。
だから私は無意識のうちに、
「母親というのはこういうもの。妻というのはこうあるべき」という固定概念を作り上げていったように思います。
そのことに、自分自身縛られている気は無かったのですが、ことあるごとに、
「お母さんだったら、もっとちゃんとやるだろうに」と、母と比較している自分がいました。
4.大切なのは、許すこと。
そんなある日、心理学を勉強されている方とお会いして、カード診断をして頂きました。
診断の前は「いや、そんなん絶対あたらへんやろう」なんて思っていたのですが、カードをひいて思わず、言葉を失ってしまいました。
それは、自分が夫に対して抱いていた気持ち、自分への無価値観が、そのままカードにあらわれていたからです。その瞬間、涙が溢れて止まらなくなりました。
「人前では泣かない」というのは、私が結構意識していることで、特に会社を興してからは、「女だからとなめられてはいけない」と、どんなに悔しくても、どんなに腹立つことを言われても、ぐっと抑えてきました。
そんな私が、まさか人前で泣くとは…自分でもびっくりで…。
その方はおっしゃいました。
「高野さんの価値観と、旦那さんの価値観は違うんですよ。旦那さんはきっと一般的な奥さん像を、高野さんには求めていないはず。今、自分に自由を与えてくれる奥さんである高野さんを、認めてくれているはず。「母や妻はこうあるべき」という高野さんの価値観で、今まで自分を苦しめてきたと思うけれど、高野さんは、旦那さんと自分たちなりの真のパートナーシップを築いていけばいいんです。自分を許すことも大事ですよ。」
と。
自分を許す。
…なんて難しい(笑)
「これもできてない、あれもできてない、まだまだやれてない、周りに見合ってない、私は何も返せてない。」
すぐそんな風に考えてしまう私にとって、自分を許すというのは、何よりも難しいことですが、今回のことで、ありのままの自分でいいのだと、少し思えるようになりました。
自分を許せるととても楽になり、自然と周りへの感謝の気持ちが溢れ出してきました。自分を苦しめていたのは、他の誰でもなく、自分だったと気づいた時、何か、自分の中でもやもやが消えたように思います。
私の周りにも、頑張る働く女性の方が多いです。自分を許すこと無く、必死で食らいついて、でもそれに苦しむ自分にも気づくこと無く、頑張ってしまう。
でも、だからこそ、自分を許すこと。ありのままの自分でいいと受け止めること。
そういうことを、大切にしていけたら、もっと自分らしく働いていけるのでしょうね。
私もまだまだですが、これから一歩一歩成長していきたいと思います。
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