お母さんのためのしあわせ学
陽明学をベースに学び、自分自身の在り方や生き方を見直す機会は、社労士としてだけではなく、経営者としても、一人の人間としても、また「お母さんとしても」とても意味のあるものだと思いました。
そこで、2017年から毎月1回のペースで「お母さんのためのしあわせ学」と題して、お母さんたちで陽明学に触れる機会を作っています。
陽明が弟子たちと対話した内容を記録した「伝習録(でんしゅうろく)」(漢文)を題材にして、「超訳」していきます。
というと「難しいことを勉強する場」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「陽明学」をベースにお母さんがお母さん自身の生き方や過ごし方を考える、そんなアットホームな場です。
例えば、英語を学ぶとき「分からないところはとりあえずざっくり“こんな感じかな”とイメージしてみてください」と言われますよね。
あの感覚で、「正確に一言一句」訳するのではなく、ここにはどんなことが書いてあるのかなと思いながら「超訳(意訳)」していきます。
この「しあわせ学」は、陽明学「を」学ぶ事が目的ではなく、陽明学「から」学ぶことを目的としているからです
そして、訳した内容を見てみて、自分の体験に照らし合わせてみたり、何でも思ったことを対話していきます。
自分自身の心に矛先を向ける
「心の真切」というテーマの回は、こんな感想が聴かれました。
生まれてきた赤ちゃんは、みんなぴかぴかの玉を持っています。
ただ、お母さんの「わが子を育てる」「育てるのは私」と思う気持ちが、そのぴかぴか玉にキラキラパウダーを振り掛けてみたり、色を付けてみたり…、そんなことをしてしまっているのかもしれません。
本当は、そのぴかぴかの玉をいかにそのまま保つようにするか、その土壌(環境)を作るだけで良いのかも…そのためには、やっぱりお母さん(もちろんお父さんも)自身がどう在るかということも大切だし、「家」という場所もすっごく大切ですね。
子育てに正解はありません。
そうは分かっていても、「こうあるべき」とか「どうすべきなのか」といった考えに陥ることも多々あります。
他人の目や、他の子どもたちと比べてしまうこともある。
しあわせ学は、「答えを外に求める」のではなく、「自分自身の心」に矛先を向けて、まず自分の心と向き合う機会づくりだと私は思っています。
いつもじゃなくてもいい、でも「しあわせ学」に参加した日は、ちょっとだけ子供に優しくなれる、子どもの声を聴こうと思える自分がいる。
そんな機会になったらいいなと思って続けています。
あくまでも陽明学を学ぶのではなく、陽明学“から”学ぶ場ですから。
「子育ては自分育て」
これは間違いなくそうだと思います。
でもそれを「自分が頑張らなくちゃ」と捉えるのでは、やはりしんどくなります。
「○○しなくては」ではなく、自分の心に向き合える場づくりを。
そう信じて、今日も奔走します。
■「お母さんのためのしあわせ学」または「陽明学」について■
現在は、「お母さんのためのしあわせ学」は京都で開催していますが、色んな立場の人(社長や社員さん、学生さん等々)が参加する会は、全国で広がっています。
また、「お母さんのためのしあわせ学」もこれから順次広がっていきますので、ご興味ある方はお声掛けください。
詳しくはこちらからどうぞ。
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