「決断して後悔したこと」と「決断しなくて後悔したこと」、どちらの記憶がありますか?
これまでの人生において「決断して後悔したこと」と、「決断しなくて後悔したこと」、どちらの記憶がありますか?
私自身で言えば、結構大きな決断も、意外と後悔したことはありません。
しかし、「決断しなかったこと」「勇気や覚悟がなくて先延ばしにしたこと」で後悔したことは、結構あります。
ある方からこう言われたことがあります。
「あなたのアタマの上には、見えないけれど電光掲示板がある。
そこには、あと●時間●分●秒という時間が表示されていて、こうしている間も、1秒1秒減っていっているんですよ」と。
そう考えた時に「今、何をするか」ということはとても大切であることだと思います。
「会社を辞める」というのも、大きな決断であることには間違いありませんが、決断することにより生まれる後悔よりも、決断しないこと、(続けるにしても辞めるにしても)決断を先延ばしにすることの方が、「後悔」につながるのではないでしょうか。
なぜなら、「限られた命」なのですから。
「雇用される時代」はもう古い?
いま、ニュースや新聞を見ると「時間や場所など、フレキシブルに働ける環境づくり」を進めている会社が増えてきています。
昔のように一辺倒に「●時から●時までべったり会社で働く」ということが、今の時代にはそぐわないということだと思います。
そして「雇用している-雇用されている」というこの関係性が、もう古いのだと私は考えています。
なぜならば、モノや情報があふれかえっているこの時代、答えは「1つ」ではないから。
私がその生き方に感銘をうけた、イギリスでシューマッハーカレッジを創設したサティシュ・クマールさんは、著書の中でこう言われています。
「これからの時代は、雇用という働き方ではなく、一人ひとりがアーティストとして働き、生み出していく時代である」と。
「アートというのは単に絵画や彫刻や歌や踊りのことではありません。
最高のアートとは「生きるというアート」なのです。・・・皆さん一人ひとりがアーティストです。
「生きるアート」の見事な表現者たちです。美術や音楽やデザインやダンスや文学やヨガや瞑想、さらには料理、ガーデニング、子育てなど、自分の得意なアートを実践してください。
話すアート、教えるアート、聞くアート、学ぶアート、食べるアート、歩くアート、眠るアート、子育てのアート、人助けのアート、愛するアートを実践していきましょう。そうすれば皆さんの町はアートに満ちた美しい町になります。」
『サティシュ・クマールのゆっくり問答with 辻信一』(ゆっくり小文庫)より
会社を続けるという決断でも、辞めるという決断でも、自分自身が出す答えに「間違い」はない、そう思います。
大切なことは、「そこで何をするか」ということ。
まずはしっかりと「自分が一番大切にしたいことは何なのか」を見つめ、それを、いま置かれた場所で表現できる「アーティスト」を目指してみてはいかがでしょうか。
きっと、「会社を辞めようかな」というモヤモヤから少し抜けだしている自分が居ると思いますよ!
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