3.まずは意識改革から取り組んでいこう!
では具体的に、「未来経営的ワーク・ライフ・バランス」を日本で進めていくには何が必要なのでしょうか?セミナーでは、海外国内の豊富な事例を、中村先生が分かりやすく解説されました。その中でポイントとして挙げられていたのがやはり「意識改革」の部分。
日本の働き方の大きな課題は『(男性の)長時間労働』と言われていますが、「長時間働くk=評価が高い」風土が日本にはまだまだ根強いですね。また、「家事・育児は女性がするもの」という風土もまた根強く残っています。(女性が行う家事は、男性の3.5倍にものぼるそう!)
また男性が育休をとりたいと社内で提案しても
「じゃあおまえは昇格を諦めたんだな」
「仕事より家庭を優先するなんて何を考えているんだ?」と上司や同僚から言われてしまうので、男性が育休を取りづらい状況にあるのも事実です。
すると育児や家事は女性の役割になり、女性が育休から復帰しても、家事も育児も仕事も自分で抱え込まざるを得ず、最終的に仕事を退職してしまう女性が多い。
こうした負の連鎖をストップさせる鍵が「ワーク・ライフ・バランス」なのです。
さらに、北欧の女性活躍が進んでいる理由は、そもそも国の人口が少ないからだという指摘もありました。
「男性が働く、女性も働いて欲しいなんて悠長なことを言っている場合ではない。性別問わず国民みなが、働かなければならない!」という状況だからこそ、国策としてワーク・ライフ・バランスを推進してきました。日本もこれから北欧化せざるを得なくなるのは目に見えています。
いちはやく気づき、柔軟に変わっていく企業のみが、未来永劫生き残っていけるのだと感じました。
4.“ Out of your comfrot zone ”って知ってる?
もちろん、社会も会社も国も変わらなければなりませんが、「女性も変わらないといけない」という中村先生の言葉が印象的でした。
アメリカにセミナーに行くと、みながいう言葉があるといいます。それは、
“ Out of your comfrot zone ”
「居心地の良い状況から抜けだそう!」という意味です。
・私は補佐的な役割で十分だから。
・私は結婚したら仕事を辞めて家に入るから。
一昔前よりもそのように考える女性は減ってきたとは思います。またそういった道ももちろん素晴らしいのですが、せっかく大学までいって勉強して、教養を身につけて素地はあるのだから、一歩ずつ前に踏み出していこうよ!チャレンジしてみようよ!
そういう一人ひとりの女性の意識が世の中を変えていく。
「実はここが一番大きい」と中村先生はおっしゃっていました。
私も出産してから、自分の中で意識が大きく変わったと実感しています。現在娘は2歳なのですが、娘が社会人になる20年後には、今よりも女性が当たり前のように活躍できる世の中になっていてほしいと思います。
そのためにも、私もいち働く女性として、自分だけでなく後進の女性のためにも頑張ろう!と決意を新たにした1日でした。
2
この記事へのコメントはありません。