3.見どころ②「美しくも厳しいバレエの世界」
バレリーナである麻衣子さんの美しいバレエシーンももちろん、登場します!
彼女が育休復帰作として取り組んだ「白鳥の湖」は一人の踊り手が性格の全く違う白鳥と黒鳥を踊りで演じ分けることや高い技術が求められる32回転・・・とクラシックバレエ中でも難関と言われる作品。
クラシックバレエと言えば、多くの人が思い浮かべ、見る人を魅了する名作に主役として立つプレッシャー、麻衣子さんが復帰までの限られた時間の中で妊娠・出産で変化した身体を元のコンディションに戻すために努力する姿、それでも監督から「場合によっては代役を立てる」と言われるシーンは少しでも気を抜くと他の人に譲らざるを得ない厳しい世界であることも垣間見られます。
それでも「I keep going on.(続けるだけよ)」と力強く語る麻衣子さんの熱い情熱やラストシーンの一言は世界が違っても同じ働く女性としてわたしも深くうなずいてしまいました。
4.見どころ③「ノルウェーの社会環境」
欧米の中でも女性や子供に関する制度の充実であげられる国の一つだけあって、映画でもその充実ぶりが感じられます。
一番印象的だったシーンは麻衣子さんがバレエ団のトップに妊娠したことを伝えた時の反応!
そして産後復帰に向けてレッスンする麻衣子さんをお子さんに見せながらあやす仲間や夫であるニコライさんにダンサーとしてこれからもキャリアを積みたいと伝えた時の反応・・・
所々にノルウェーが働き続ける女性や子育てへの支援や捉え方が表れている気がしました。
パンフレットに掲載されたインタビューによると、ノルウェーでは税金がとても高いけれども妊娠・出産に関する費用はもちろん、子どもが14歳くらいまでの医療費は完全無料だそう。
麻衣子さんも「ヘルスケアには恵まれている」と語るくらい、名実ともに福祉の国なんですね。
どのシーンもグッときたり、考えさせられたりしますが、ラストのインタビューシーンは
同じワーキングマザーとしてじんわり共感と感動で日ごろ映画であまり泣かないわたしも
涙がほろり・・・でした。
(*画像は、www.maiko-movie.comより引用)
ぜひ公開中に映画館へ!
→ドキュメンタリー映画「Maiko ふたたびの白鳥」
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