3.ブレない美肌はこう作る(問題編)
東洋医学には「皮膚は内臓の鏡」という言葉があります。
皮膚の美しさは内臓(肝・心・脾・肺・腎)の健康状態が反映されます。
自分の体調のどこに問題があり、肌トラブルが続くのかをきちんと把握しないと、どのような健康法が合うのかは見つけられません。
■症例1)肌荒れを改善しようとして、便秘を治そうとヨーグルトを食べることの落とし穴
便秘には乳酸菌が良いとテレビで聞いたから、ヨーグルトを毎日食べている。だけど結果がでない。
ヨーグルトには身体を冷やしやすい特徴があります。普段から身体を冷やす食材がお好きな方で、大腸が冷えることにより腸の機能が損なわれて便秘になっている方には、そもそも合いません。
ヨーグルトを毎日欠かさず食べていても便秘が改善しない方は、「腸を冷やす食習慣を控える」ところにフォーカスを充てないとせっかくの努力が無駄になります。
■症例2)大腸をきれいにすれば肌がきれいになる?! 腸デトックスのための「下剤・浣腸」の落とし穴
強力な下剤や浣腸で腸の中をきれいにしようという方もお見受けしますが、下剤は強烈に腸を冷やす作用があり、浣腸には腸の自然な運動を妨げるデメリットがあります。
本来下剤や浣腸は腸閉塞など何らかの病気で、強制的に排便をしないと命が危ないときに苦肉の策で使われるものですので、慢性便秘の方やデトックス目的で安易に手を出すのはお勧めできません。
そのような薬剤を使わないと便がでないほど「腸の機能が弱るような食習慣」があったことに気が付き、対策を立てるほうが先です。
■症例3)酵素をとると腸の掃除になるからスムージーを飲もうとすることの落とし穴
酵素や乳酸菌が大腸に良いという発想から、スムージーやサプリメントを摂る方も多いかもしれません。
ただスムージー発祥の地はどこでしょう? 欧米諸国やせいぜい赤道直下の南国に限られ、少なくとも長寿大国ニッポンにはここ数年前までスムージーはありませんでした。
果物(特に南国産)のものには身体を冷やす作用が強いため、普段から赤道直下で暮らしている方や、肉食文化が根付いた欧米諸国で生活している方なら話は別ですが、日本にお住まいで、冷え性も便秘も持っていて、肌つやに自信がない方が、スムージーを摂取することでより身体を冷やすとどうなるかは想像に難しくありません。
4.自分自身の食習慣から体質を把握しましょう!
今回は3つの例を挙げて、よくある「腸をきれいにして美肌を手に入れる」情報の問題点をご紹介しました。
自分にどんな健康情報が合うかを見極めるには、自分自身の食習慣から体質を把握する目を養うことが大切です。
次回は「美肌と食習慣の関係(解決編)」を執筆致します。
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院長 郷美由貴
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