3.効果の程はいかに?
ドイツに本拠地を高級スポーツカーメーカー、「ポルシェ」。車が売れないと言われている時代にも関わらず、先月3月25日、ドイツ本社の全従業員に、8600ユーロ(約113万円)のボーナスを支給すると発表しました。
売上高は過去最高の172億ユーロ(約2兆1915億円)で、前年の143億ユーロに対して20%増加。営業利益は27億ユーロ(約3440億円)。前年の25億8000万ユーロから5%増え、過去最高の営業利益を達成したそうです。
かといって、長時間労働かというとそうではなく、過剰生産は一切せず、工場を稼働せず社員が休暇を取る期間もあると言います。
その分、開発に力を入れ、常に車オーナーの期待を上回る車を世に送り出し続けています。
EUでは政府が企業の労働時間にまで介入をすることで、生産性の高い働き方が実現できているようですが、日本ではまだ取組む企業も少なく、取り組んでいる企業も導入し始めたところなので、まだ目に見える大きな効果が出たところまではいっていないようです。
日本で効果が出るには、もう少し時間がかかるかもしれませんね。
4.量から質への時代へ。
質を上げるには、数をこなすしかないので、ある一定期間は長時間労働をすることも必要だと思います。無我夢中で仕事に取組むことも大切です。
でも、それができるのは20代までかな…?
頭を使い、生産性をあげた仕事に変えていかなければ、心も体も疲れ果ててしまいますし、良いアイデアを生み出せるわけがありません。
それには、企業の財務体質自体を、薄利多売ではなく高収益体質に変えていくことが重要。
また、大手企業の働き方が変われば、その下請けや中小企業も働き方を変えやすくなるので、大手企業には勤務間インターバル規制をぜひ導入してもらいたいですね。
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