3 女性が担うことで工夫が生まれる
私が在籍していた前職の会社では、企業向けに研修やコンサルティング事業をしており、自社で毎日のように研修を開催していました。
しかも、一回の規模が100名以上であることも多く、毎日研修後には机のレイアウトを変える必要がありました。
ただ男性陣は、営業で地方への出張が多いので、平日の社内には女性スタッフしかおらず、女性が率先して重い机を運ぶような、少し体育会系な状況でした。
私にとっては新卒で入社した会社がそういう状況だったので、「女性も重い机を運ぶのは当たり前なんだな」と思っていましたし、運ぶときに誰かのスーツのお尻の部分がびりっと破けるなんてこともよくありました(笑)。
そして面白いのは、 女性が中心で重い机を運ぶとなると、色々工夫がされていく のです。
「次の研修のために、机の置き方はこうしておくほうが楽だね」とか、
「横で持つより、縦で持つ方が軽い」とか、
「一人で運べなかったら、二人で運ぼう」とか、
時には、「アップテンポの音楽をかけたら、テンションあがるね!」と言いながら、自分たちでできる工夫を積み重ねていました。
そして女性陣が力仕事をすることにより、より効率のよいやり方が見つかって、会社全体にとって結果的に良かったということが多々ありました。
4 男女関係なく助け合う「思いやり」
もちろん、男性陣がいてくれる時は、
「机は運ぶから椅子運んで~」「椅子運ぶから、机ふいて~」とか、女性陣に配慮をしてくれたので、それはそれでありがたかったです。
前職だけではなく、「女性でも商品の棚卸しもするし、重いものを運ぶことも多いですよ」という会社のお話もよくお聞きします。
ですから、「力仕事=男性」ではなく、女性がその仕事を行うことで効率化することや、
この機材をいれたらみんなが助かるといったことが見つかり、結果的に、職場全体の底上げ
になり、会社にプラスになることは多いのです。
また何より、「男性の仕事だと会社で決まっている」からではなくて、
みなが助けあおうという「 思いやり 」の気持ちが、風通しよく、
男女問わず活躍する会社作りへとつながっていくのです。
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いかがでしたか?最近は物流の現場でも、ロボットを導入して力仕事を極力人がしなくても良い工夫がされていたり、自動化が進むところも増えてきました。「力仕事は男性の仕事」というのは、もちろん一理あるのですが、そう決めつけてそこで終わってしまっては何も変わりません。男性であっても、女性であっても、将来的には障害を持った人であっても、どんな人でも対応ができる職場づくりにすることが、これからの時代は求められてくるのですね。
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