3 じゃあ、どうしたらいいの?抜け出す唯一の方法は?
だからといって、上司や周囲からのチャンスを「いえ、できません」なんてなかなか言えないし、言いたくないですよね。周囲から期待されるのは嬉しいですし、自分の成長のためにも、新たな仕事に取り組んでいきたいと思うのは当然です。
では、どうすればいいのか。
それは、「どの仕事にも共通して発揮できる自分の強みを見つけて、それを磨くこと」です。
先日インタビューした働く女性の方がおっしゃっていました。
「今まで、色々な仕事を経験して、そこで気づいたことがあります。それは、自分の中でキラリと光るものは、どこに行ってもどんな仕事についても大いに活かせるということです。」
例えば、「全体を見る力や洞察力を持ち合わせている」という女性は、それを意識することで、全体を見て、観察して、気づく力を育てることができます。
そうすることで、
「あの人は、いつも冷静に状況を判断できているから、新しいことをする時にはまず相談してみよう!」という風に、周りから頼られ、社内メンバーの相談相手という立場を確立できるかもしれません。
また「人のサポート」が得意だという人は、どんな上司についてもその人の名参謀になることができ「この人は是非、ナンバー2に欲しい!」と、社内の役職者から引く手あまたになるかもしれません。
どんな仕事をしていても、様々な場所に行っても、「自分が何によって一番力を発揮できるか」が分かっていると、その道でオンリーワンになることができるのです。
それは、一つのことを続けているだけでは決して見えてこないこと、あらゆることをやってみたからこそ分かることですよね。
4 要注意なこともある。
ただし、要注意な部分もあります。
それは「今やっていることで満足に結果を出せていないのに、あれこれ手を出してしまうこと」です。これこそが、本来の意味の器用貧乏です。
「この人はよくやれているな」ということで、周りからチャンスを与えられるのは、自分はもう次のステージに行ってもいいという証拠だと思いますが、
今やっていることも満足に出来ていないのに、
・あの部署の仕事もやってみたい
・これもやってみたい
と、色々かじることを繰り返してしまっては、本当に全てのことが中途半端になってしまいます。
まず大事なことは、今やっていることで結果を出す、うまくいくまでやること。
その積み重ねで、自分らしいキャリアを築き、自分の立ち位置や強みも自ずと見つかっていくのだと思います。
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