3 グローバル人財になるために必要なこととは?
高野:将来グローバル人財として海外で活躍するには、何が大切だと思われますか?
内田:例えば同じ海外と言っても、インドとアメリカでは全く文化が違います。様々な価値観や文化に触れたとき、「自分はこうだ」というアイデンティティを持ちつつも、その国のいいところを受け入れ、互いに理解し合える関係性を作れるかが大切です。そういう意味では正解は無いと言えるかもしれません。
そしてその時に必要になる土台が「日本人としての礼儀、思いやり、神道」です。
さすがにそれを全て6歳までに身につけることは無理ですが、小学校中学校と学んでいきながら、いざ大人になって海外に行った時、英語に苦手意識なくコミュニケーションが取れると、グローバルに活躍できる人材になれる可能性が大きく広がると思いますね。
高野:なるほど…英語はあくまでツールなんですね。また英語を指導する側を増やすことも、今後の日本の課題なのでしょうね。
内田:はい。インターナショナルプリスクールの場合、小さいお子さんをお預かりするので、保育士のスキルは必須です。その上で英語が話せることが求められる。そんな両方を持ち合わせた人はなかなかおられないですよね。
また英語が話せるといっても、難しいビジネス英会話が出来たり英検1級を持っているからOKということではありません。むしろ日常生活に即した会話力が求められます。ですから当スクールでは今後、保育の学校の学生さんをインターン生として受け入れ、学生のうちにリアルに現場を感じて頂く機会も作っていきたいと考えています。
高野:インターナショナルスクールの運営と、ベンチャー企業の経営って同じなのですね。ゼロからイチを作る、課題を発見しすぐに改善に向けて動く、そういったベンチャーマインドがある方がトップでないと、きっとこの業界で道を切り開いていけないでしょうね。
内田:本当にそうです。どの組織でもですが、トップが変わらないとだめですよね。やはり良い園はトップの方に信念があり、理念があり、実行力があります。同じ認可保育園でも、トップの方によって全く違いますね。
高野:なるほど…。また、保育園の経営は、売上や資金面で大変だろうな…と思っています。私の娘がお世話になるインターナショナルスクールも少人数できめ細やかに対応してもらえることが1つのウリでもあるのですが、そうなると売上的には厳しいだろうな…と。
内田:小売りや飲食店さんとは違いますね。保育園運営は、園児数でMAXが決まってしまうので大きく成長しづらい。また母体の会社や他にもお金が入ってくる軸を持っていないと、何か新しくチャレンジしようと思った時に投資ができないので難しいですよね。そういった意味で僕たちも、色々な展開を考えていかなければならないと常々思っています。
高野:なるほど…時代はどんどん変わりますし、変化も激しいですしね。と考えると、英語の早期教育も、近いうちに日本でも当たり前になっていくのでしょうか?
内田:5年10年では絶対無理でしょうね。最低20年はかかると思います。国が本当にグローバル人財を輩出したいと思うなら、本来は保育園や幼稚園の時点から早期教育するべきだと考えています。
現在は2020年に英語が正式教科として小学校に導入される予定です。「日本でも小学校の授業に英語が導入される」という点では大きな進歩だと思いますね。
4 子どもの教育のために、親がするべきこととは?
高野:では、英語に限ったことではなく子どもを教育する上で、親が持っておくべき考え方について教えて頂けますか?
内田:家庭によって違うので正解はありませんが、「家庭の教育方針をしっかり持つこと」ですね。ハピオスに来られる親御さんは、皆さん子どもの教育方針をしっかり持っておられます。「グローバルな社会で通用する人になってもらいたいから、今のうちから英語の環境に身を置き、その後はこういった経験をさせてあげたい」といったように。
「6歳までに子どもにどれだけ教育投資をするかで、将来のその子の年収金額が大きく変わる」というノーベル賞を受賞した教授の研究結果も出ていますが、それくらい幼児期の環境の影響は大きいんです。
高野:なるほど…では、教育方針をしっかり持っておられる親御さんから選ばれるインターナショナルスクールであることが大切であり、私たち親も、スクール任せではなく家庭で育てるという意識が大切なのですね。
内田:はい。子どもが日中にスクールや学校で勉強する時間と、学校終わりに親と接する時間を比較すると、圧倒的にスクールや学校にいる時間の方が長いですが、子どもの教育に大きく影響するのはやはり親との時間なんです。
高野:そうなのですね!余談ですが、娘が小学校にあがった夏休みや冬休みには、お世話になっている経営者の皆さんのところに一緒に打ち合わせに行って、社会を肌で感じてもらいたいと密かに考えているんです。もちろん、子連れ打ち合わせをOKしてくださった方のみですが…。
内田:そういう経験ってものすごく大事ですよね!僕たちも、子どものうちに様々な経験をしてもらいたいと思っているので、先日のハロウィンの時も、スクールの近くのお店で「園児がトリック オア トリートと言ってやってくるので協力してもらえませんか?」と声をかけて、地域を巻き込んでハロウィンイベントをしました。
学校と社会を断絶するのではなく、子どものうちから自然と交われる機会をいかに作っていくかも、僕たち大人の重要な役割ですよね。
高野:本当にその通りだと思います!では最後に、自分たちにあった保育園を選ぶポイントについて教えて頂きたいのですが…。
内田:繰り返しになってしまいますが、やはり「親御さんがどうしたいかという教育方針をしっかり持ってから保育園選びを始めること」ですね。教育方針が無い状態で色々な園に見学に行っても、「どこも良いからどう決めていいか分からない…」と混乱してしまうことになり兼ねません。
また、保育園やスクールにおんぶに抱っこになるのも良くないですしね。
高野:やはり大事なのは私たち親なんですね…。
内田:僕たちも親御さんに信頼して頂けるスクールであり続けるために、日頃の信頼関係や対応をとても大切にしています。こちらが誠心誠意お子さんと関わり、「子どもが変わってきた!」「成長した!」と親御さんに実感して頂けると、安心して任せて頂けるようになると思っています。
また、「僕たちはサービス業なのだ」という思いで日々運営をしています。ただ預かるだけではなく、「お子さんの大切な人生の時間をお預かりしている」という気持ちがベースに必要だと考えているからです。
おかげ様で親御さんからは今まで大きなクレームもなく、喜びの声をたくさん頂き、順調に運営をさせて頂いています。
高野:素晴らしい!そして幼児教育の大切さ、親が流されず軸を持つことの大切さも
しっかり理解することが出来ました。
内田:明治時代や戦後の時代は、人生の選択肢はそこまで多くありませんでしたが、今は自由に色々な道を選ぶことができます。どれが正解かは分かりませんが、親がしっかり考えて意識して選択していけるかが子どもの将来を決めますよね。
高野:なるほど!!!勉強になりました。本日は本当に有難うございました!
ハピオスインターナショナルスクールについて
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