Woo!ネタリストの日野ゆう子さん。『自営業を営む父の姿を見て、「将来は手に職をつけたい」と自然と思うようになりました。』そう話される日野さんは、とても柔らかい雰囲気を持ちながら、ぶれない強さを持った素敵な女性。そんな日野さんに、今日はお話を伺いました。
1.夢や目標が自分にチャレンジする力をくれる!
ー日野:小学校の頃、私の人生を決める方との出会いがありました。小学校の若い女性の先生で、まだ授業も慣れない様子で一生懸命に授業と向き合う姿が印象的でした。その後結婚され、家庭を持ちながら素敵にお仕事される様子を見ているうちに
その思いは高校に入っても、大学受験の時になっても消えることはなく…
ー高野:おぉ・・・その思いを持ったまま、今に至られるんですね。
ー日野:そうなんです。全く消えること無く思いは強まるばかりで、「国語教師になる資格」と「日本語教師になる資格」とどちらも取得できる大学に入学しました。そして大学を卒業するときに偶然、オーストラリアの公立小学校で日本語教師をする仕事のご紹介を頂きました。
「このオーストラリアの日本語教師試験に受かるために、少しでもできることは無いか…!」と考えていたらいてもたっても居られなくなり、航空チケットをとって、一人でオーストラリアまで行き、現地小学校の事務局のドアをノックし「実はこの州の教師の試験を受ける者なのですが…!」と話をしにいきました。
ー高野:行っても会えないかもしれないし、「つて」があるわけでは無い中で本当にすごい行動力ですね!
ー日野:自分の夢だったので、不安より夢に向かって突き進む気持ちのほうが強かったですね。当時は下宿だったので、親には心配かけてしまうから全て事後報告でした(笑)「反対される前にやってしまおう!」という感じで。その後無事試験に合格し、その学校で日本語の授業を担当しました。
オーストラリアで仕事をして一番良かったことは、現地の働くお母さん達とたくさん触れ合えたことです。生徒のお母さんたちは子育てしながらお仕事されている方が多かったので、女性の生き方や仕事と育児の両立について話す機会がたくさんありました。
そこでお母さんたちがおっしゃっていたことが、今の私に大きな影響を与えています。
<p>「自分のこと大事にしようよ。周りからどう観られてるか、周りがどうかよりも、自分がHAPPYであることが大事だよ!」
目からウロコでしたね。
帰国後は、英会話学校の講師になりました。大人向けのTOEIC対策や高校生や大学生の課外授業の講師をしたり…英語を教える仕事はとても楽しかったです。そこで2年ほど仕事して、当時お付き合いしていた主人が仕事を転勤になるタイミングで結婚しました。
主人は仕事柄転勤が多かったので、同僚の奥さんは専業主婦の方が大半でした。
「私も、出勤して仕事をするスタイルの講師をしている限りは、転勤を機に仕事を辞めなければならない。専業主婦で夫を支えながら、転勤したら、周りに知り合いがいなくなる度に一から人間関係をつくって…を繰り返すのか…。」
と考えた時に、やっぱり私は仕事を続けたい!と強く思いました。
2.目の前の仕事にコツコツ向き合っていくと出会えた仕事
ー高野:自分で作ってしまおうという発想がすごいですね。
ー日野:そうですね(笑)今思えば思い切ったなと自分でも思いますが、当時は「仕事を続けたい一心」だったので自然な流れでした。
そこでまずは自分が育児で使っていたスリングがとても便利だったので、外国からまとめて輸入してそれを売ってみることにしました。10年前、スリングは一般的ではなかったのですが、説明書を和訳してそれをオークションに出してみたら…なんと売れたんです!しかも買ってくださった方がものすごく喜んでくださって。
じゃあ次は外国のオークションで、日本で使わなくなった雑貨を売ってみようと、ちりめんのティッシュケースに外国ならではの使い方のを考えて説明をつけて出したんですが、これまたすごく喜んで頂いて。
日本のラッピングやちょっとした心配りは、外国の方からするとすごく新鮮なんですね。日本の当たり前ってこんなにすごいんだとその時に感じました。
そしてある時、お客様の中の一人から「本を探してくれないか?」というご相談を頂きました。
外国の大学や研究機関で日本についての本を書く方は、日本の古い資料や本を探しておられます。例えば、「生花の本書きたいけれど、その資料を揃えられないから、室町からの資料を集めてくれますか?」というご依頼がくるので、その本を探して読んで要約して、本とともにお送りするといった形です。
これが口コミで広がり、”海外のクライアントに向けた文献を探すサービス”をはじめるに至りました。
決して一朝一夕ではありませんでしたが、一歩ずつ丁寧に目の前のお客様に接することを心がけ、またネットショップを運営されている先輩に相談してアドバイスを受けたり、関連のあるセミナーに参加して勉強しながら、ここまできました。すべてのことは全部一本の線でつながっているんですよね。
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