3. 栄養学と食養学の違いは発祥地の違いを見れば一目瞭然
上述したお得なことずくめの食習慣を作るために、まず忘れて頂きたいのが「栄養素」です。
ビタミン、カルシウム、カリウム、アミノ酸、たんぱく質、等々です。
「えっ? ほんまに??」と思われるかもしれませんが、健康管理をしやすくするために栄養素を忘れたほうが良いと言うにも理由があります。
栄養学を否定するわけではありませんが、栄養学がそもそも日本人に合わないという事実を考慮に入れると、栄養素を信奉しすぎないほうがはるかに健康管理がしやすくなります。
当院の食養指導で冷え性の改善率が98%だったり、アトピーや無月経の改善率がほぼ100%だったりするのは、栄養学よりも食養学を重視している点に由来します。
今や日本で病院や学校給食、健康番組、雑誌の健康特集などで当たり前のように使われている「栄養学」。
「1日に何グラムビタミンCがいる」
「美しい肌にはコラーゲンが必須」
「代謝力アップのためにアミノ酸を摂ろう」
など様々な煽り文句を見かけて混乱されている方も多いかと思いますので、ここで一度栄養素を科学した「栄養学」の概念を簡単に整理したいと思います。
「栄養素をきちんと摂っていれば健康になれる」と信じている方も多いと思います。
ただ正確に栄養学を捉えるのであれば、その発祥地や、栄養学の得意分野、不得意分野まで知っておかないといけません。
栄養学の発祥地はどこだと思いますか?
日本でしょうか。
正解はドイツです。
ドイツ人が、日本で言えば北海道あたりの寒い気候下で、
何をどのくらい食べていたら健康になれるかを科学的に検証したものが「栄養学」です。
つまりカロリーやビタミンの摂取量は、ドイツ人がドイツで生きるために設定された数値であることを考慮に入れる必要があります。
あなたがドイツ人でドイツにお住まいであれば、まず問題ありません。
ただあなたが日本人で日本にお住まいであれば・・・
栄養素をきちんと摂ることが身体に合うと考えるでしょうか。
4. 日本古来から伝わる食養学
ドイツは本州以南にお住いの方からすれば、寒い地域です。
稲作や葉物野菜、果物の栽培にも適さないため、食料を肉、魚、卵、牛乳といった動物性食品とその加工品に頼らざるを得ません。
寒冷地で良く育つハーブ、ベリー類は、肉食で不足しがちなカリウムやビタミンなどを豊富に含みますので、合わせて食べられることが多いのはこのためです。
ドイツと言えばビールやワインも美味しい国ですが、ビールが水より安いのは、寒い地域で取れる数少ない発酵食品であるから。(肉食ばかりだと腸内細菌の働きが悪くなるため、善玉菌の作用をする食材が求められますが、寒冷地では発酵菌が働ける環境は限られています)
日本のように温暖で梅干しや味噌や醤油、納豆など豊富に麹菌が育つ環境ではないため、ドイツはドイツなりに発達した食文化で健康管理をしています。
そしてその習慣には長い歴史がありますから、環境に適応した結果、現在の体格・体質が出来上がりました。
ドイツ人と日本人の体形が同じだと考える人は少ないと思います。
肉食が主流となれば腸は短くなりますので、足が長くなります。
野菜が育ちにくい地域では、数少ない果物や酒類から、血液がドロドロにならないようにバランスを取る必要があります。
そうしてできたのが「栄養学」です。
日本では明治時代にドイツ式栄養学を直輸入して日本人に無理やり押し付けたものですから、必然的にカロリーもビタミンも「摂りすぎ」になります。
比較的寒い地域で生きていくためには、沢山食べなければなりません。
肉や脂肪の消化を助けるためには、より多くの果実や野菜も必要になります。
それに比べて日本人は、温かく雨の多い気候帯で、米も野菜も海藻も魚も、漬物、梅干し、納豆などの発酵食品も豊富です。
東洋医学では湿度が高い国では胃腸の調子が悪くなりやすいと考えますので、昔から日本人は胃腸に負担をかけない食べ方を生活の中で実践してきました。
これが日本古来の「食養学」に基づいた食べ方です。
ドイツのように湿度の低いカラッとした地域では、胃腸の調子が落ちることは少ないので、
肉や酒、チョコレートなど高カロリーのものが好まれますが、日本人が同じことをすればどうなるかは火を見るより明らかです。
消化不良を起こし、身体に老廃物が蓄積される結果として、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、冷え性、肌トラブル、便秘、リウマチ、不妊症、糖尿病、癌(=“食品”を“山”ほど食べて“病む”という象形文字です)などの疾病が加速します。
それらの不調を改善するために、疲れた内臓に「もっと栄養素を摂りましょう」というのは、食養学の知識を身に付けていれば実に滑稽な話です。
医学の祖ヒポクラテスは「食べ過ぎによって起こった病は、空腹でしか治せない」
という名言を残しています。
次回はストレスなく、不調の回復を妨げる“食べ過ぎ”にストップをかけるポイントについてお伝えします。
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当院では鍼灸施術だけでなく食養生の個人指導も承っております。
目標の健康状態をご教示頂けましたら、医学的観点に基づいて自分に合った食習慣と
体調のコントロール方法がご理解頂けるように指導します。
卒業までの平均治療期間9ヶ月(癌は15ヶ月)です。
大阪院での受付は2016年9月までで終了とさせて頂きます(変更あり)
2017年を目処に東京・表参道と二子玉川にて治療院が移転しますので、
関東方面でのご予約は2016年8月くらいから開始する予定です。
詳細はお電話にてお問合せ下さい。
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◆現治療院名:あくあ美療鍼灸院/りんくう国際美療アカデミー
http://www.biryoushinkyu.jp/index.html
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http://rocil-clinic.com/sp/concept.html
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