3 そんな私を後押ししてくれたこととは?
でも、結局背中を押したのは、自分の年齢と、ある友人の存在、そして最後は直感でした。
年齢について言えば、40歳を超えた頃から「そろそろターニングポイントかなあ」という気持ちが出てきていました。
そして、これまで主に自分のためにがむしゃらにがんばってきたけど、これからは誰かのためにがんばる人生にしたいなあ、これまでもらったもの・得たことをお返しする人生にしたいなあ、と漠然と思っていました。
友人について言えば、私の友人で、ヨーロッパ人と結婚してヨーロッパで子供と共に家族3人で暮らしている女性がいます。
10年ちかく前、彼女はその彼と結婚した後ヨーロッパに住むかどうか悩んでいました。
やはり彼女も日本での人間関係や責任ある仕事、生活基盤を捨て、新しい土地(それも外国)で一から始めるのは怖い、そういう気持ちだったんですね。
私も何度か相談を受けました。
でも、結局、彼女はヨーロッパに行くことを選択し、今では現地に馴染み日本食の教室を自宅で開いています。インターネットでも登録を受け付け教室は満席になるなど、とても盛況のようです。
悩んだ末、今一番大切なものを選んで他は捨てる決断をした彼女。
その結果として、新しいものを得て、それを自分の力で活かし、大きく育てていっている彼女。
純粋に、素敵だなあと思いました。
それから数年して、自分に同じような決断の時が来たとき、彼女を思い出し、そして自分の直感「やってみてもいいかも」を信じ、新しい生活に飛び込みました。
今はその選択をしてよかったと思っています。
4 捨てることで得られること
企業経営者にとっては、攻める戦略よりも撤退する戦略を取る方が難しいといいます。
これまで持っていたものへの思い入れ、なくなった状態に対する不安、・・・等々、自分の体験を思い返しても、とてもうなずける話です。
ですが、捨ててみて思うのは、捨てた分、何か別の新しいものがやってくるということ。
捨てた分、空間ができるので、そこの新しいものを取り込む余地ができるような感じですね。
そして、捨ててみると、案外オオゴトではなかった。
自分が思うほど捨てたものに依存していたわけではなかった。
そんなことに気づきます。
捨てるというのは、セミが幼虫から成虫になるように、これまでの皮を脱ぎ捨てることで、それまで持っていなかった新しい視点や機会を得る行為なのかもしれません。
みなさんにとって今選ぶべきものは何でしょうか?
そして、みなさんは何を捨てますか?
■小川由佳さんのサイト・ブログはこちら
・働く女性向けコーチングも実施しています→FAITH(フェイス)サイト
・ブログ→http://ameblo.jp/createyourownlife/
2
この記事へのコメントはありません。