Woo!の読者の働く女性の皆さん、いつも記事をご覧頂き、本当にありがとうございます。Woo!を運営する株式会社ナチュラルリンクの高野(こうの)美菜子と申します。
私ごとですが、今年の12月末に2人目を出産予定です。それに伴い来年は、「仕事を半分に減らして、母親として子ども過ごす時間を優先する」とfacebookで宣言したところ、なんと普段の投稿の5倍以上の「いいね!」をいただきました。(逆に普段はそんな共感されてなかったのか…爆)
宣言した手前身が引き締まりましたので、Woo!で働き方変革に至る過程をシリーズで執筆することにしました。約1年に渡る執筆になると思いますが、皆さんにもお付き合い頂けると嬉しいです。
1.「努力は美徳」という考え方を強く持っていました。
私は、1982年生まれのO型で、現在34歳です。(誰も興味ないと思いますが…爆!)父は大手企業に勤めるサラリーマン、母は専業主婦、兄が1人という家庭環境で育ちました。
子どもながらに感じていましたが、私の両親は共に真面目で、結構な努力家です。
「コツコツ勝つコツや!」「努力は絶対裏切らへん!」という両親に育てられた私にはだんだんと「努力は美徳」という考え方が染み込んでいったように思います。
そんな私が新卒で入社した会社は、「1年365日働け!」という社風の会社でした。(今では随分変わっているようですが、当時はそういう会社は多かったように思います)確かに辛いことも多かったですが「努力は美徳」だと思っていた私にとっては、居心地が良い職場でした。
また新入社員の頃は父からよく「まずは人の3倍働け!そしたら絶対頭一個分飛び出ることができるぞ!」とアドバイスを受けていました。私は同期よりも仕事のコツを掴むことが遅く、同期がどんどん合格する営業のプレゼンの試験にも合格できず、「私は何でも人の倍以上の量をやらないと追いつけないんだ」と感じていたので、父のアドバイスを信じてそれこそ必死で働きました。
営業に配属され仕事に慣れてきた頃、直行直帰をいい事に朝寝坊してしまったことも何回かありましたが…爆!(当時の上司、先輩、ごめんなさい!)今考えると無我夢中で走り抜けた5年半だったと思います。
その中で「時間をかけて努力すれば大抵のことはできる」という価値観が、自分の中により深く刻まれていきました。
2.27歳で独立、起業しました。
とあるきっかけがあって(これを話すとめっちゃ長くなるので割愛します…爆!)27歳で前職の同期である前本玲と一緒に独立、起業をしました。
前職の経験から「努力すれば大抵のことはできる」と思っていた私は、文字通り調子に乗っていて、「独立したらすぐに売上があがる」と思い込んでいましたが、甘かった…(そら、そうだ)
大きな会社の後ろ盾もなく、独立したてで何の実績も無い27歳の小娘には、誰も仕事を発注してくれず、毎月毎月、売上はゼロ。貯金通帳からはみるみるうちに残高が減っていき、前本と2人で毎日吐きそうでした。
そのうち「努力しても無理なこともある」という考え方が自分の中に生まれてきて、それでも一歩ずつ歩き続けて、少しずつお仕事を頂けるようになって、会社の信用がついてきて、今に至る状況です。
この間に、前本は2児の母となり、私も結婚して、1児の母となりました。私たちのプライベートの変化と共に会社も、
・ITツールを活用して仕事を効率化する
・家でもどこでも問題なく仕事ができるようにする
・メンバーが会わなくても仕事ができることを前提に仕組みを構築する
・営業をしなくても問い合わせや紹介で仕事が来るプル型を確立する
と、変化してきました。
「努力が美徳」から「努力しても無理なこともある」から「効率よく働く」ことへと、自分なりに頭をシフトしてきたつもりで、「ナチュラルリンクさんの働き方って斬新ですね!」と言われることも多かったので、「私たちは効率よく働けているし、プライベートも大事にできているよね」と思い込んでいました。
ところが実際は…私の頭の中は24時間仕事のことでいっぱい。子どもを保育園に迎えに行っても、やっぱり仕事のことで頭がいっぱい。家に帰ってもパソコンを開いて、家族で旅行に行ってもパソコンは絶対持参。そんな生活が続きました。
1人目出産の際も1か月だけ休んで復帰し、ガンガン動いていましたし、「創業の女性社長はみんなそうしているし、責任もあるし、これが当たり前」だと思いこんでいました。
ところが…。
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