3.会社をよくするために
ーY:会社をよくするために工夫されていることを教えて頂きたいです。
ー辻社長:「環境整備」に力を注いでいます。まず、社長が社員を支配しようと考えている会社は伸びません。私は、「人・物・金」を使って、どういう環境にするかが、会社にとって大事であると考えています。また、社員が後ろ向きの考えではなく、未来志向で話を進めているかにも気を配っています。
ーY:その考えに至ったのは何かきっかけがあるのですか?
ー辻社長:以前は、自分が社員さんの役割を全て賄えると思っていましたし、自分なりの経営をしすぎていた面はあります。しかし、成功している先輩方と話しているうちに自分がしなければいけないのは「オーナー業」であり、何事も基礎が大事と気づきました。そこからは、権限委譲と組織化を徹底しています。
ーY:組織化することでこそ出来ていることはありますか?また、ベンチャー企業だから出来ていることも教えて頂きたいです。
ー辻社長:組織化することでいろんなことにチャレンジできますし、やりがいや報酬というインセンティブが与えられると思っています。ベンチャー企業だから出来ていることで言えば、「失敗を許容する」風土があることでしょうか。
ーY:失敗と言えばいいイメージがないのですが…。
ー辻社長:経営者たちも数えきれないほどの失敗をしています。失敗をした時に、本当の人間性が出ます。また、失敗しても落ち込むときにはしっかり落ち込んで、すぐに気持ちを切り替えて前を向ける人は成長できる人だと思います。
4.「やる」が先、「変える」が後
ーY:女性活躍についてどう考えていますか?
ー辻社長:僕は、「女性だから」と強調することはせず、各々が「自分のしなければいけない仕事をしていたらいい」と考えています。男性であれ女性であれ、役割をこなすことが社会貢献でありそこに性差をつけるつもりはありません。
ーY:素敵な考え方だと思います。
ー辻社長:女性の労働についての問題が生じるのは経営環境の問題であり、社会の問題ではないと考えています。だからこそ率先して環境を整えていることを広めていき、他の経営者にもそのこと気づいてほしいと考えています。労働法の改正を待っていても遅いです。我々が女性活躍の取り組みの連鎖を作って社会に訴えることが何よりも大事なのではないでしょうか。ただ、このことを社会に訴えるには、女性活躍について先陣を切って発信してくれる存在や、働く女性に対して「働き続けることを諦めずに頑張ろう!」と火をつけてくれる存在が必要です。それらをするのがナチュラルリンクでありWoo!であると思うので、僕はこれからもWoo!を応援したいし協力したいと思っています。
ーY:どうしても社会のせいにしがちですが、経営課題として女性活躍を捉えられていることに驚きました。お話を聞いて、一つ一つのの会社の行動で社会を変えることができるのではないかと、心から感じました。また、Woo!の協力をしたいと言ってくださり非常にうれしいです。
辻社長は本当にエネルギーのある熱い方でした。そして、物事を色んな視点から見て考えている方なのだと思いました。インタビューさせて頂いたことで、自分自身の視野も広くなったと思います。
お忙しい中、本当にありがとうございました!
株式会社PAL
事業内容 物流オペレーション事業 / 通販ソリューション事業 / ロボティクス支援事業
大阪本店:〒550-0014 大阪府大阪市西区北堀江2-3-3 久竹ビル2F
代表者:辻 有吾(つじ ゆうご)
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