3 本気で本を出版したいと思っていますか?
ところが、その数時間後、友人から返ってきたのは、私にとって思いもかけぬ言葉でした。
「本気で本を出版したいとお考えならば、内容が固まっていなくても、大きな目次くらいは作って、こんな感じの本が出したいとプレゼンした方がいいですよ。
中にはたまに来られて、ずるずると引きずっている企画を『もう何度目ですか!?』みたいな感じでずっとプレゼンされる方もいたりしますが・・・・ちょっと残念な感じだったりします。」
その言葉をみて、なんだか、頭をガツ~ンと殴られたような気がしました。
「本当にそうだ」と思ったのです。
それまでぼぉ~っとした頭で取り組んでいたのが、友人のメールを見て、急に目が覚めた感じがしました。
そこから、頭の中で、高速回転で自問自答が始まりました。
「私は、本当に本を出したいの?本気なの?」
「・・・Yes」
「だったら、友人のいうとおりじゃない。本気で取り組まないと、永遠に本なんて出ないよ!」
そこからです、急に集中力120%となり、1時間ほどかかって企画書を書き上げたのでした。
4 ずっと気になっていることがある方へ
「本気でそう思っていますか?」
友人の言葉に込められた、この問いは、圧倒的な力をもって私に迫ってきました。
そして、そのとき、二股に分かれていた道のうちの1つを選択した・・・そんな感覚が、私の中にあります。
その友人の言葉がなければ、私はずっと、二股に分かれた道の前で、ずっと立ち止まっていたことでしょう。
おそらく、半永久的に。
そして、私が出版に辿り着くことはなかったでしょう。
今振り返っても、しみじみそう思います。
あのとき、私に前に進むかどうかを迫ってくれた友人に、本当に感謝しています。
もし、ずっと気になっているけれども、なんとなくやれていないことがあるのだとしたら、ぜひ自分に問うてあげてください。
「本気でそう思っていますか?」と。
自分が本気だと自覚したとき、人は、それまで眠っていた力を呼び覚まして、圧倒的な力を発揮することができる。
私は今回の出版を通してそう実感しています。
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