3 「問題」を切り分けるということ
そんなある日のこと。
ある考えが突然、私の中に降りてきたのです。
「降りてきた」というのは大げさな表現に感じるかもしれませんが、
当時の私にとっては、まさに「降りてきた」という表現がふさわしい感じでした。
彼の健康について私にできることといえば、毎日、体によい食事を作ること。
私にできる最大限のことをやって、それでもし彼の健康に何かあったのだとしたら、
それはそれで運命なのだろう。しかたがない」
なんといえばいいのでしょう。
「人間ドックを受けるかどうかは最終的に彼が決めることであり、
私がコントロールできることではない。
でも、彼にどのような食事を提供するかは私が決められること」
というように、「彼の問題」と「自分の問題」を切り分けられたこと。
そして、自分の問題(自分ができること)についてベストを尽くそうと決めたことで、
すごくすっきりしたのです。
「私にできることをすればいいんだ」
簡単に言うと、そんな気づきが私の気持ちをとても楽にしてくれました。
自分がフォーカスすべきことがわかったときに感じた、
あの清々しい気持ちを、私は今も忘れることができません。
4 心穏やかに、より良い関係を築くために
私たちは、自分にとって近しい相手の問題について、
あたかも自分事(自分の問題)のように取り扱い、
相手に介入しすぎたり、相手の動向にヤキモキしたりしてしまいます。
(例えば、親にとって、子供の問題は、この傾向が顕著なのではないでしょうか。)
「相手の問題」と「自分の問題」を自分の中で切り分けられると、
ネガティブな感情に振り回されることなく、心穏やかに過ごすことができる。
また、それが、より相手とよい関係を築くことにつながると思っています。
※小川由佳さんのサイト・ブログはこちら
・働く女性向けコーチングも実施しています→FAITH(フェイス)
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