3 「常識」なんて、可変で、不安定なもの
不思議だなと思うのは、ほんの数年前まで、会社を休むという連絡は、メールやチャットで連絡するなんてあり得なかったですよね。電話番号がすぐに出て来なくって慌てたことも、結構ありました。
でも、いまや社内のコミュニケーションもチャットツールなどに代替されつつあります。電話で連絡するのはむしろ相手の時間を奪い取る行為で失礼だ、なんてことも言われることもあります。
いままで従順に「常識」だと思っていたことに倣っていると「え、こないだまで言ってたことと違くない?」と思ってしまうかもしれません。でも、それに文句を言おうにも「常識」が変化しているのだから仕方ない。
「常識」とは人間の認識であって、環境や時代の変化によって、いかようにも変化します。絶対的なものではありません。
私の場合は、みんなが何かの「常識」を共有していて、私だけがそれを知らないんだ、外れてるんだと、ひどい恐怖心まで抱いてしまっていました。
それが、一歩外にでてみたら、いろんな人がいて、環境があって、「常識」なんて単なる認識であったのだと分かりました。そして、そんな不安定なものを頼りにするよりも、迷いながらでも構わないから、「自分は何を大切にしたいのか」「どうすれば自分にも人にも誠実でいられるか」を突き詰めてその判断軸を自分の中に築く方が、よっぽど有意義なのだと気がつくことができました。
4 俯瞰するために、ちょっとだけ視点を広げてみる
環境を変えることで「常識」や「世界」の認識が覆ることがあります。いままでの環境をふと俯瞰して、冷静に落ち着いて判断をする材料にもなります。ただ、いきなり環境を変えることは、ハードルが高いと感じるかもしれません。それでも「環境を変えることって、そんな効能があるのかもしれない」と知っていることは、まず一つの処方箋になると思うのです。
・いま自分が見ている世界や社会が全てなんて思わなくていい。
・常識なんて、時代や環境の変化で容易に変化しうる。
毎日がんばってがんばって働いて、心が疲れてしまったときには、こんなことをぜひ思い出してみてほしいと思います。
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