コツ3 気持ち管理
在宅ワークを始めるにあたって、一番の「壁」ともいえるのがこれではないでしょうか。
「気持ち」、すなわちモチベーションです。
例えば、誰も見られていない、誰からも連絡が来ない、そんな時「8時間みっちり仕事をし続ける」ということが可能でしょうか。
少し想像してみながら、次の文章を読んでみてください。
会社で仕事をしているときに、お手洗いに行こうと席を立ったA子さん。
お手洗いを済ませて自分の席に戻る途中、共有スペースのごみ箱があふれているのを発見。
ごみを整理しました。
これがもし家だと、次のようになります。
家で仕事をしているときに、お手洗いに行こうと席を立ったA子さん。
お手洗いを済ませて自室に戻る途中、ダイニングのごみ箱があふれているのを発見。
ごみを整理しました。
さて、社内でごみを整理すると、「仕事」です。
一方、家でごみを整理すると、当たり前ですが「仕事の逸脱」です。
しかし、家に居れば色々なところに目が行ってしまうこともある。宅急便が届くこともあります。
社内に居ても煙草をすったりお手洗いに立ったりすることはあるわけですから、一切他のことをしてはいけないということはもちろんありませんが、何かに気になって仕事に集中できないということもある、ということは頭に置いておいた方がいいと思います。
とはいえ、「人間だもの」。気持ちが切れることもあるでしょう。
解決策としては、「少しずつから始めてみる」ということ。つまり、会社と相談しながら、月に2回、週に1回といった頻度から始め、うまく行けば増やしていけば良いのです。
また、必ずやっておくべきは、その日何をやったかという把握と、1か月単位・3か月単位での成果把握。
ダイエットや貯金と同じ。「何となく」ではなく、「見える化」することで、次への課題が見えてきます。
在宅ワークは信頼関係の上に成り立つもの
何を隠そう、実は私も「在宅ワーク」をしています。
在宅ワークを始めてから痛感していることが2つあります。
1つ目は、「自由」というのは、むしろ「厳しい」ということ。
人の目がないからといって仕事をしなければ、当たり前ですが成果は出ません。
自由だからこそ、自分を律し、そして成果(やったこと)を把握しておく必要があると思います。
しかし、在宅ワークには魅力が多いことも事実。自分の働き方を見直すきっかけになりました。
「会社でしか出来ない」と思っていた仕事を「会社以外でやる」ということを考えた瞬間、これまでのやり方の改善につながったり、新しい仕事の進め方が生まれたり。
「新しい働き方をともに創っていく」そんな発想で取り組むのが一番だと思います。
もう1つは、「在宅ワークは信頼関係の上になりたつもの」ということ。
例えば、私の仲間が「神野さんは、家でちゃんと働いているのかな?」と疑い出したら、在宅ワークは成立しません。また逆もしかり。しっかりと互いのことを信頼し、そして「決めたルール」(報告・連絡・相談の頻度や、連絡手段など)はきちんと守る。
「信頼してもらえる仕事の仕方」をしようという気持ちも働きます。
結果的には、絆は強くなったと思います。
ですから、どんな内容で、どんな風に始めるにしても、まずはしっかりと会社と話し合いをして互いの不安を取り除きながら進めて行くこと。そして、スタートした時には「これは最終形」ではなく「進行形の制度である」という認識で良い形に整えていくことが肝要です。
そうすると、きっと「会社にとっても」「働く人にとっても」望ましい在宅ワークの形が出来上がると思いますよ!
2
この記事へのコメントはありません。