起こりやすい「 r 」トラブル②
基本の母音「 r 」の出し方をマスターしたら、次のステップへ。
「 r 」の前にもう一つ音(母音)がついているパターンについても知っておきましょう。
stir star
fur far
上の二つのペア、私は以前、発音を練習する前はとも「スター」「ファー」と言っていました。そしてなかなか通じませんでした。これ、それぞれ出し方が違うんです。
stirの赤字部分は、はじめに『母音「 r 」を出してみましょう」で出した音で発音します。舌を定位置にすぐ持っていきます。
それに対してstarの赤字部分は母音「 r 」の前にアに似た音がひとつ入ります。(このアは口を大きく開けて喉を楽にのびのびと言いましょう。)いきなり舌をあげるとstar(星)ではなくstir(混ぜる)の意味にとられてしまうので注意です。
同じことが「fur far」にも言えます。fur (毛皮)は始めから舌をあげていいます。far (遠い)はアを言ってから舌をあげます。
このペアは頭で分かっていても、いざ言おうとするとはじめから舌が浮いてしまったり、逆に浮かないまま全部発声し終わったりと、なかなか初めはうまくいかないかもしれません。(日本語では同じアと処理してしまう音なので混乱してしまうんですね。)
ゆっくり練習をしてスピードを徐々にあげてみましょう。
起こりやすい「 r 」トラブル③
さきほどは「 r 」の前にアのような音が入るパターンでしたが、このように「 r 」 の前に他の母音が入るケースは他にもいくつかあります。
たとえば
airはrの前にエに近い音、ear はイに近い音が入りますし、
moreはrの前にオ(このオは口を丸め気味に言いましょう。)が入ります。
「 r 」が言えるようになると、「あ、r だ、やった!」とついつい舌をすぐに上げたくなりますが、それでは意味が伝わらなくなってしまいます。
「 r 」の前に母音がある場合はその音をしっかりだしてから「 r 」に移りましょう。
「 r 」はどこにでも入れるのでなく、必要とされるところにきちんと入れることが大切です。
そしてトラブル②③のように「 r 」の前に音が来る場合、またはそのまますぐに「 r 」に行く場合の区別をつける意識を持つこと。これが、伝わりやすい「 r 」の第一歩です。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
「コミュニケーションをもっと楽に!」
京都四条烏丸・英語発音CEPIO京都教室でレッスンを行っています。
eigo-hatsuon.com
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