「私は私の道を行く」−ChatWorkで働く河野智英子さんのトラワレない生き方


Chapter2.これまで

2-1:学生時代-就職

ー子供の頃はどんなお子さんだった?
母が専業主婦だったので、女性が働くというイメージは持っておらず、子どもの頃は、お嫁さんになるのが夢でした。習い事も、ピアノ、華道、書道といった女の子らしいものばかりで、おまけに女子校育ち。それが、まさかこうなるとは…人生何が起こるかわかりませんね(笑)

ー大学時代は?
大学入学後は、テレビやイベントのアルバイトをしていて、「この延長でいい人と出会って、結婚できればいいなぁ」と漠然と思っていました。ただ、その中でも自分のやりたいことや将来を模索していくうちに、一度海外をバックパッカーで旅してみたいと思うようになり、就活はせず、大学の卒業式にも出ず、海外に行きました。

2-2:最初の転機

ー新卒入社からどのようなキャリアアップを?
2ヶ月かけて、アジアを中心に、エジプトやトルコ、シリアといった今では危険と言われている地域にも足を運び、自分がやりたいことを模索しました。海外に行って大きく感じたのは、「自分の肩書が通用しないこと」。当然ですが、海外に行くと「いち日本人」としてしか見てもらえません。どの大学出身だとか、どの会社に勤めているといったことは全く関係ないんですね。ただ肩書は通用しない代わりに、自分のキャラクターや相性があえば、仲間にいれてもらえる世界でもある。「自分のオリジナリティ」がとても大切なのだと痛感しました。
若いうちに海外に行った経験があったので、自分が全く知らなかった「IT」という世界にも躊躇なく飛び込めたのかもしれません。何でも人から聞いているだけでは分からない。自分がやってみて初めて分かるものだから、自分のフィルターを通して、フィットするかしないかを決めたいという思いは常に持っています。

ー海外から帰国後は何をされていた?
海外に行っている間に「結婚するまでに自分がやりたいこと」をリストアップし、「好きなことを仕事にする」気持ちを大切にしようと決めました。そして帰国後は、書いたことに片っ端からチャレンジしていきました。ダンサー、ヨガのインストラクター、ラジオのレポーター、WEBライターまで…様々な仕事を経験しましたね。よく考えると、1日のうち大半は仕事をしている時間なので、嫌いなことをイヤイヤするなんてもったいない。好きなことでなければ疲れてしまいます。この考え方は「人と違う」「変わっている」と言われますが、周りがどうこうではなく、自分が好きなことを大切にしたい。ただ、もとから「一生働く」という気持ちがなかったからこそ、こうして自由に考えられるようになったのかもしれませんね。

2-3:さらなる転機

ーChatWorkにはどのようなご縁で?
前職は人にも恵まれとても楽しかったのですが、色々考えた結果、退職することにしました。その後「2020年には東京オリンピックもあるし、これからは英語だ!」と思いカフェで英語の勉強をしていた時のこと。友人から「紹介したい人がいるから、今から来れない?」と電話がかかってきました。時計を見ると夜の22時半だったのですが、「今いる場所と近いから、せっかくだから行ってみよう!」と思い、急いでかけつけたところ、ChatWorkの山本が後から合流してきたのです。
前職でもチャットワークを使っていたので、「おぉ!あのChatWorkの社長だ!」と驚いていると友人が「智英ちゃんが今仕事を探しているのですが、彼女どうですか?」と薦めてくれて…色々話しているうちに意気投合しました。すると「僕は明日には新幹線で移動するので、明日の午前中のうちに面接してしまいましょう!」とおっしゃって頂き、次の日の午前中に役員全員と面接しました。実は山本と私は同い年なんですが、年齢が同じでかつとても尊敬しているので、素敵なご縁を頂き感謝しています。

ーIT業界では有名なChatWork社、何か感じたことはあった?
「ITは得意じゃないけど、入社したらなんとかなるだろう」と甘く考えていたのですが…入社してみると新しく覚えないといけないことが多くて大変でした(笑)実は面接で「うちはスペシャリストしか採用しません。河野さんの強みは何ですか?」と聞かれ、とっさに「コミュニケーション能力です!」と答えたんです。ITはツールであっても、基本的に仕事をする上で大切なのは「コミュニケーション」だというのは、入社してからも実感しましたね。

2-4:キャリアを繋ぐ中で大切にしてきた想い

ー様々な仕事を経験して思うことは?
自分らしさを大切にするために、できるだけ居心地が悪いと感じる場所には行かないこと、もし居心地が悪い環境があったとしても、自分でどうやって居心地が良い場所にできるか考えて、動くことです。「嫌だなー」と環境のせいにして諦めるのではなく、例えば自分がプロジェクトをおこし主導すれば、少しずつ楽しくなるかもしれない。自分起点で考えることが大切だと思っています。そう考えるようになったのは、やはり海外に行った経験の影響が大きい。海外に行って「自分の弱いところも、だめなところも、全て自分らしさとして受け入れ自認すること」の大切さを学びました。また今は10年前と違って、ネット環境が整ってきて、「ノマドワーク」や「テレワーク」が認められるようになってきたので、様々な働き方を実現できるチャンスですよね。「副業OK」な会社も増えてきていますし、自分にエッジが立っていれば、自分の才能をシェアして様々なことを実現していけると思います。

→毎年1つ新たなことにチャレンジしている河野さんの今後…


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