ドローン業界のカリスマ女性−ドローンジョプラス「ササモモ」が、ドローンで実現したい未来。


Chapter2.これまでの私

2-1:幼少期ー学生時代

ー子どもの頃から将来は働こうと?
「働くか・働かないか」ということを具体的に考えていたというより、将来は好きなことをやりたいという思いを漠然と持っていました。小学生の頃、友達は「花屋さんになりたい」「保育園の先生になりたい」という中で私は「大きくなったら靴職人になりたい」と言っていて…少し変わった子どもだったかもしれませんね(笑)母が履いているハイヒールが大好きで、子どもながらにハイヒールを履いてカツカツ歩いてみたりしているうちに「いつか靴を作ってみたい」と思うようになりました。

ー小さい頃からモノづくりに興味を?
そうですね。小学生の頃の好きな科目は図工でした。算数や国語といった知識を学ぶものよりも、手を動かして何かを作る方が好きでした。母が大手電機メーカーで働いていたので、小さい頃からパソコンが当たり前のように家にあり、学校から帰ると家でパソコンをする毎日。CPUやパソコンの中身の部品も普通に家に置いてあったので、次第にハードウェアを組み立てることが好きになり、高校生の時には「将来はパソコン教室を開く」という目標を持つようになりました。

ーでは、パソコン関係の大学に?
「将来はパソコン教室を開きたい」という目標を持ってはいましたが、そのために具体的にどうすればいいか分からなかったので、両親の勧めで短大に入学しました。短大卒業後も、パソコンに携わりたい思いは変わらず、家電量販店に就職を決めました。

2-2:社会人になり、パソコンに携わる仕事に

ー家電量販店に入社してまずはどのような仕事を?
私が社会人になった約12年前は、地デジ前のアナログ放送の時代。ちょうどADSLから光に切り替わるタイミングでした。私は、何としてでもパソコンに関わる売り場で働きたかったので、上司に懇願し、パソコン売り場に配属して頂きました。当時は今以上に「パソコンや機械ものは男性が使う」というイメージが強く、来店されるのはおじさま達ばかり。店頭に私が立っていても、「どうせあの女の子は何も知らないだろう」といわんばかりに、お客様はみんな男性の店員に話を聞きに行かれるんです。とても悔しかったですね。

ーどうやってその状況を克服していったの?
当然個人目標があり、売上が上がらなければ評価されないので、「この状況をなんとしてでも打開せねば!」と思いました。そこで、パソコンコーナーに来られたお客様に片っ端から声をかけるようにしました。お話をしていくうちに「実はエアコンも欲しかったんだ」という話になり、エアコンを販売したこともあります。こうして自分なりに動いていった結果、最終的にはパソコンだけではなく一通りなんでも販売できるようになりました。それにしても、当時のおじさまのお客様方には、本当に鍛えて頂きましたねー(笑)

ーその後社内ではどのようなキャリアアップを?
私が働いていた家電量販店には店舗内にパソコン教室が併設されており、入社後「パソコン教室に異動したい」と上司に何度も伝えていました。当然すぐにOKは出ませんでしたが、5年間パソコン売り場で働き、結果を出し、部門リーダーを任されていたタイミングで「そろそろ、パソコン教室の方に異動したいんですが…」と伝えたところ、上司は「いいよ」と快諾してくれました。25歳のときでした。
パソコン教室に異動になり、仕事は面白かったのですが、次第にこう感じるように。「近いうちにパソコンの時代は終わるのかもしれない」と。世の中にはスマホが普及しはじめ、パソコンが使えなくても簡単に資料作成が出来たり、問題なく仕事ができる時代になる。これは先を見据えて次のステップに行かねばと思い、29歳の時に会社を退職しました。

2-3:会社退職ー主婦になるまで

ー退職後は何を?
スマートフォンやパソコンを教える教室を自分で立ち上げました。ただ、場所を借りるとなるとお金がかかるので、当時結婚したてだったのですが自宅やカフェで講座を開いていました。集客は、ミクシイやfacebook、友人の口コミが中心。そのうち、近所の商店街の会議室を借りて講座を行うようになりました。参加頂く方は、おじいちゃん、中学生、主婦など様々でしたが、前職のパソコン教室での経験があったので、特に困ることはありませんでした。

ーずっと働いていたのに、なぜ主婦という選択を?
開業して1年ほど経った31歳の頃、一回働くことを辞めて主婦業を経験してみたいと思い始めました。20歳からずっと働き続けていたので「夫が働いてくれているし、私は一度働くことを辞めてみようかな?」という軽い気持ちでした。ただ、一度完全な主婦を経験したものの…すぐに「これでは物足りない。何かがしたい」という思いがふつふつと湧き上がってきて。家で家事をするのも素敵なことですが、私には向いていなかったんでしょうね(笑)
また、将来子どもを産み育てることを考えた時、「今の自分は子どもに何を教えられるのだろう」と不安になり「自分がもっと自立していたい」という気持ちが芽生えていました。

2-4:ドローンとの出逢い

ーそこから、ドローンと出逢うまではどのように?
まず自分の気持ちを夫に正直に話しました。「主婦だけではなく、もう少し何かやってみたい。少なく見積もっても3年〜5年ほどはやってみて、次のステージに立ちたい」と伝えたところ、夫は「じゃあやってみればいい」と背中を押してくれました。
その後夫と旅行に行って、とある田舎に立ち寄った時、たまたまドローンが飛んでいるのを見かけたんです。ドローンを見た瞬間に「これだ!」とビビッときて。「パソコンが飛んでる!これはすごい!私、これがやりたい!」と衝撃を受け、早速ネットで「飛んでる機械 あれは何」と検索し(笑)その機械がドローンだと知りました。

ーでは、早速ドローンを買って飛ばしてみた?
いえ、当時は貯金も無かったですし、ドローンは1基が10万〜20万くらいしたので買えませんでした。ですが「どうにかして触れたい」「もっともっと知りたい」と、まるで恋した乙女のように、ドローンへの想いは増す一方。そこでネットで、ドローンのイベントを探し、足を運ぶようになりました。
イベントへは「とにかく何か次に繋がるようにしよう」という思いで毎回参加していたので、名刺交換をたくさんし、自分の顔を覚えて頂くよう心がけました。当時はドローンのイベントに行くと女性は私だけという状況が多く、女性であるだけで目立っていたので「業界で私の存在を覚えてもらうには今しかない!」と必死で動きました。

ーでは、早速ドローンを買って飛ばしてみた?
そのうち、ネットには載らないイベントに誘って頂いたり、「ササモモ、こんなことやってみない?」とお声がけ頂けるようになりました。当時大切にしていたのは「嘘はつかないこと」「すぐに返答すること」「誠実に対応すること」でした。ドローン業界はおじさまが多いのですが、横の繋がりをとても大切にされており、私の様子を見て、知り合いに紹介してくださり、ご縁が広がっていきましたね。今では当時から応援して下さっていた皆さんが、仕事仲間となりました。「家電量販店でおじさまの顧客対応をしていて良かった!ここで役に立ったかー!」という感じでした(笑)

→ササモモの使命、ドローン×女性が実現する未来は?…


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