皆さんこんにちは。Woo!編集長の高野(こうの)美菜子です。仕事ができる大人の女性というのは、いつも余裕があり、心が安定していて、器が大きく、あたたかい。高橋紀子さんはまさに、そんな女性。相手を包み込む母性と、チャンスを必ず掴み取る男前な部分を持ちあわせ、どんどん活躍の場を広げておられます。高橋さんのお話には「好き」を大切にすること、短い時間で効率よく働くことなど、私たち働く女性にとってのたくさんの気づきがありました。
Chapter1.今の私
1-1:仕事について
ー現在はどのようなお仕事を?
企業への採用コンサルティング・人材育成コンサルティング、また研修やセミナー、講座の企画運営、大学や専門学校では、キャリアデザインや就活関連の授業を担当しています。私は昔から「新しいことを知りたい」という好奇心が強いタイプ。学生さんのカウンセリングでも、経営者の方のコンサルティングでも「なるほど、そういう考え方もあるのか!」と発見や学ぶポイントがたくさんあり、今の仕事は大変面白いでねす。年齢や経験は関係なく、誰とでもフラットな関係性を築いていくのはとても面白いですね。
1-2:現在の働き方とその工夫
ー現在のワークスタイルは?
在宅ワークがメインですが、必要に応じて先方の企業様へ伺ったり、講座を実施する場所へ出向いたりしています。娘たちは大きくなり手は離れたとはいえ、主婦業、介護、仕事と日々やることがたくさんある中で、私にとっては「時間は命」。効率と確率をいかにしてあげるかを工夫しながら毎日仕事をしています。そのためには、「自分は何が得意で何が苦手なのか、何を人に任せるのか」を自分自身が知っておくことが大切。自分の中で、「何が必要なのか、何は不必要なのか、では何をするべきか」が見えてくれば、おのずと仕事の効率もあがります。年齢や経験を重ねたからわかることではあるかもしれませんが。
ー効率化の工夫をもう少し具体的に教えて?
一言で言うと「いかに労働時間を短くして、単価をあげられるか」を考えていますね。私は家が大好きで、居心地が良すぎて、できればずっと家にいたいくらい(笑)とはいえ、家にいる時間を一定時間確保しながらも仕事をするためには、仕組みを作らなければなりません。実は最近、企画のお仕事を頂くことがとても多いんですね。戦略を練り企画を作ることは、どの企業やチームでも大切なことですが、苦手だと感じる人が多い領域でもあります。一方で私が企画系が得意で好きなので、この強みを活かし、結果的に単価の高い仕事を頂けるようになりました。
大好きな企画のお仕事をして、お金を頂けて、ありがとうと喜ばれて、家で仕事ができる…幸せだなと思います。また一方で、現場のカウンセリングの仕事も大好き。両方の仕事があるから、飽き性の私でも楽しくお仕事を続けていられるし、逆に「最近ノッてないなー」と感じた時には、自分が力を発揮できる仕事をしていないということだと思います。
1-3:今感じるやりがい
ーキャリアの仕事をするにあたり意識されていることは?
そんな皆さんのキャリア支援において大切なことは、自分は黒子となり、みなさんを主人公にしてあげられるかどうかだと思っています。お話をお聞きする方はみなさん一生懸命ですし、それぞれの状況の中で頑張っておられる。キャリアの仕事を始めてから、人に対する母性のようなものがより湧き出てくるようになりました。20代のときは自分のことだけ考えることも多かったですが、今は「人のために何かしたい」という気持ちが強まりましたね。それをどういう形であらわすのかは人によって違いますから、地域へのボランティア、母親として、仕事、何でもいいと思いますが、私の場合は、仕事として相手のためにするのが一番フィットします。やっぱり仕事が大好きなんですね。
→幼少期、新卒で入社した会社、全ての経験が今の高橋さんを作っている… |