就活で選考を受けたのは1社だけ!−シナジーマーケティングで働く樽井みずきさんの思いを貫く生き方。


Chapter2.これまでの私

2-1:学生時代について

ー学生時代は?
私は大阪体育大学出身です。体育大学というとスポーツの大学というイメージがあると思いますが、教員を目指す人のための学部や、スポーツマネジメントを勉強したい人のための学部など分野は多岐にわたります。私はスポーツマネジメントの学科に所属し、スポーツマーケティングを専攻していました。高校生の頃からバレーボールのクラブ(実業団)チームに興味があり、試合観戦に行ったときに企画運営や事務局といった仕事があるのを知りました。オリンピックの女子バレーをテレビで見ていると、観客数が多くて華やかな演出がされていると思うのですが、実業団の試合となると、観客数はとても少ないんです。「なぜ試合の面白さはテレビでやっている試合と変わらないのに、お客さまが減るんだろう」という疑問を頂くようになり、スポーツチームの企画運営の勉強をしてみたいと思ったのが入学のきっかけです。
ー大学に入ってもその想いは変わらず?
変わらなかったですね。そう思い続けられた理由は、ー年生のうちからインターンシップを経験していたから。気になっていたバレーチームや様々なスポーツ関連企業に電話をしたり試合の会場に直接行って「学生なんですが、お金はいらないので何かさせてもらえませんか?」と直談判し、インターンシップを受け入れていただきました。こんな話をすると「行動力がある」と思われるのですが、昔からここまで行動力があったかというとそうではなかったですね。でも、小さなことを行動し続けるうちに、行動を起こせば成果を得られたり成長を実感できるのと気づきました。それが次第に自分の成功パターンになり「行動を起こすことに何のデメリットもない。だから行動を起こし続けよう」「自分の目で見てみないとわからないから見てみよう」という思いで、行動し続けました。実際バレーチームのインターンでも、現場を知り人脈も広がる成功体験を積むことができました。私の大学生活は、大学での座学が50%、残りの50%はインターンシップや現場で働くことで成り立っていたと思いますね。

ーインターンしてどうだった?
感じたことは大きく2点ありました。1点目は「現場では常々アイデアが飛び交っているわけではない」ということ。様々なスポーツ関実際の現場は人手不足で、皆が今の仕事に手いっぱいという印象を受けました。それを見て「とてももったいない!」と思いました。2点目は「知識や経験は絶対必要だ」ということ。大学生の自分にも様々な発案はできるとたかをくくっていましたが、当時の私には、大学で学んだスポーツの座学としての知識や、雑誌で読む範囲の知識しかなかったので、実際の現場で実現できそうな企画やアイデアが出せませんでした。力不足を感じましたね。

2-2:就職活動について

ー就活はいつ頃から意識を?
学生時代はがむしゃらにインターンシップを頑張っていましたが、就職を真剣に意識し始めたのは3年生の後半でした。ただ、就活を始める前から、今まで関わった社会人の方々に、自分の考えに対する意見をもらうようにはしていました。就活は自分にとっては未知の世界。経験がある人にアドバイスをもらうことが大切だと思い、インターンシップ先の方や大学のOB、アルバイト先の先輩など、今までに関わってきた社会人の方々に意見をもらいました。年上の方からみた自分へのアドバイスは、大変貴重なので「社会に出た後の近い未来」だけではなく「その先の未来も踏まえてどうなりたいか」を話したり、自分がやりたいことを伝えるようにしました。それらの会話の中で、自然と自己分析が出来ていったように思います。

ー就活ではスポーツ業界に絞ったりはしなかった?
あえてスポーツ業界ははずして就活しました。これは、先ほどお話したことにも通じるのですが、「スポーツ業界で新しいことを発案するには、業界に詳しいだけでは不十分で、人の消費行動から学ぶ必要があると感じたから」そう考えたとき、シナジーマーケティングはCRMを基盤に幅広い顧客との関係構築を基本としていて、自分がやりたいことにいずれ直結していくと思いました。

ーどうやってこの会社をを見つけたの?
自分で企業を探すこともしていたのですが、シナジーマーケティングについては人からの紹介でした。実は私…この会社しか選考を受けていないんです(笑)当時の私には「働くならこんな会社で働きたい」という思いが2点ありました。1点目は「自分が今までやりたいと思っていたけれど力不足でできなかったことが、解決できる会社である」こと。そして2点目は、「人に喜ばれることがしたいという価値観が合う会社であること」。私のモチベーションの源泉は「人に喜ばれること」なんです。自分が何か成し遂げた時に、周囲の人にも喜んでいただけることが自分にとっては大切なので、実際に働き始めても、そういったことを感じられてモチベーションを保てる環境が良いという想いがありました。
そんな中シナジーマーケティングの選考で、社長に質問をする機会があって…。「プライベートや仕事で、社長が一番嬉しいと感じる瞬間はどんな時か」という質問に社長は「自分が何かをした時に、人が喜んでくれた時」と間髪入れず答えられたんです。その瞬間「ここだ!」と思い、シナジーマーケティング以外の選考には進みませんでした。また選考が進む中で、社員の方が社長と同様に「人を想うことを大事にする」という価値観を持っていらっしゃることがわかり、ますますこの会社で働くイメージが増すばかりでした。よく「1社しか受けないなんてチャレンジャーだね!」と言われますが、ここで働くイメージしかなく、失敗するイメージも湧きませんでした。当時は無我夢中でしたが、今思えば怖いもの知らずですね(笑)

ー就活で大切にしていたことは?
「自分がやりたいこと、軸にしている部分を強く持つこと」ですね。その軸が弱いと「失敗したくない」という想いが強くなり、逆に会社の考えや価値観に合わせにいってしまう。選んでもらう立場になるのではなく、自分が企業を選ぶ立場になるんだくらいの気持ちで臨むことが大切ですね。また企業を選ぶ時にしっかりと自分の軸に沿って選べるように、まずは自分の中で何をしたいのかということをしっかり整理し、これが自分の軸だ、と自信が持てるようになるまで人に話を聞いてもらったり、自分で考えて軸を本物にしていくことも意識していました。その自信を持った上で企業を探していくと、直感で「ここだ!」と思える出逢いが必ずあると思います。直感は勘ではなく、自分の経験値をもとにした判断なので、軸を持って経験を積んだ人ならば必ず間違いのない判断になります。何から考えればいいか分からない人は、まず「自分は何が好きなのか、何をしている時が楽しいのか、何を考えて過ごしていきたいのか」を書き出してみるといいかもしれないですね。

2-3:今までを振り返って

ー今までの人生で常に大切にしてきたことは何?
行動をし続けること、そして周囲への感謝を忘れないことです。大学時代から「出会いは一期一会だ」と思っていたので、セミナー等でお会いしても「有難うございました」で終わるのではなく、そこから次にお会いいただけるように連絡を取るようにしてきました。ここで行動を起こすか起こさないかが大きな差になりますよね。行動を起こすことに何のデメリットもないので、まず動いてみるのは大切だと思います。
また忙しい社会人の方がわざわざ学生のために時間を割いてくださるのは大変貴重なことですから、常に感謝の気持ちを忘れないようにしていました。お会いした時にはふわふわしたお悩み相談をするのではなく、具体的に「自分はこうしようと思っている」など自分の悩みを伝えるようにしたり、相談に乗っていただいた方へは、その人のおかげで何か良いことがあった時に逐一報告と御礼をしました。感謝の気持ちと行動することは、社会人になって働きだしても基本的に大切なことだと感じています。

→樽井さんが描く未来、結婚は?仕事は?…


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