3.「資格を取るために勉強しています」ではなく「取って◯◯をします」が大切
昨年の大河ドラマで「花燃ゆ」がやっていました。
吉田松陰の妹が主人公の話でしたが、ある時、吉田松陰と松下村塾の門下生の間でこんな場面がありました。
門下生
「私は江戸に行きたいのです」
松陰
「何をしに行きたいのですか?」
門下生
「それは江戸に行って見つけます」
それを聞いた松陰はこう言います。
「あなたは志も理由もなく、江戸に行きたいというのですか?それならば、行かないほうがマシだ」
このやりとりを見ていて、私は「資格取得」も同じだなと感じたのです。つまり、資格取得の勉強をしていると、つい資格を取ることが目的になってしまい、「この資格を取って何をしたいのか」という本当の目的が見えなくなってしまうことがあるのです。
これでは、せっかく取った資格を活かすことができません。
例えば、就職活動のために「簿記2級」をとったとします。履歴書に書くと、会社の人から聞かれるかもしれません。「あなたが取った簿記2級は、当社ではどのように活かすことができますか?」と。その時、具体的に話すことができないと、いくら資格を持っていても意味がないですよね。
大切なことは「資格を取ろうと思った気持ち」ではなく、「資格をどう活かすか」だからです。言い方を変えれば「どう活かすかが自分の中で明確である資格」は、「取ってよかった!」と思える資格だということです。
4.資格取得後の具体的なイメージを持つために
それでは、資格の勉強をする時に「取得後どう生かすか」のイメージを持つためには、どうすればよいでしょう。
一番良いのは、実際にその資格を活かしている人に会いに行くこと。
どんな風に仕事に生かしていて、どんな風な仕事をしているのかといった話を聞くことが一番イメージを持ちやすいです。世の中には、資格取得をして仕事に活かしている人、あるいはその資格自体で仕事をしている方がたくさんいます。ブログを書いていたり、「合格体験記」を書いている場合もあります。そういった方に、コンタクトをとって実際に話を聞きに行くのです。
(社会保険労務士を目指される方、私でよければいつでも何でも話をさせていただきます!)
以前、本で読んだことがあるのですが、例えば「ベンツに乗りたい」と思ったとします。それを実現する近道は、実際にベンツに乗っている方の生活を見て、「どんな風に過ごしているのか」を肌で感じる。すると、自分に足りないものは何で、自分がこれからどう行動すればよいかがわかる、と書いてありました。
資格もそれと同じで、会って話を聞くとイメージが膨らみ、勉強をするモチベーションにもつながります。あるいは、話を聞くと「あれ?私がやりたかったことはこういうことじゃないかも」と気付けることもあるかもしれません。
もし、「実際に会う」ことが難しければ、その資格を持っている方が書いている本を読むのも一つ。インターネットで「資格名+著書」(例:女性 社会保険労務士 著書)などと調べれば、たくさん本はでてきます。その本を読んでみるのも一つです。
何れにしても、「私、本当にこの資格を取りたいんだろうか?」と自問自答してみて、「取りたい!」と強く思えるものであれば、どんな資格であれ取得できるでしょうし、それを活かすこともできるでしょう。
私にとって、社会保険労務士試験を受けたのは、単純なきっかけでした。でも今から思えば、「社会保険労務士試験に受験していなかったら」今の私はあり得ません。まさに、人生の分岐点だったと言えます。
大切なことは「取得の理由」ではなく「どう生かすか」。そんなことを考えて取得すると、意外と簡単に人生の転機は訪れるかもしれませんね!
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