働く女性の皆さんこんにちは!「参考にしたいロールモデルがいない・・・」「あんな働き方は私には無理」「どうすれば自分らしくHappyな両立ができるの?!」育児と仕事の両立が当たり前になった今こそ、一人一人にとっての等身大のロールモデルが必要なのでは?
パワーママプロジェクトでは、パワフルで等身大のワーママのロールモデルをシェアして、明日の活力に繋げていくプロジェクトです。
さて、新年最初のイベントにはどんなロールモデルが来てくれたのでしょう?
1. 女性起業家として自分らしく生きる姿がかっこいい!
今回のゲストは昨年末に「『悩み』と向き合える女性は、うまくいく」を出版されたリトルムーンインターナショナルの文美月(ぶん みつき)さん。
今回はそんな文さんへの公開インタビューも兼ね、起業を決心した経緯から、失敗談、成功までの道のりや、育児と仕事の両立のポイントや子供との向き合い方に至るまで、盛りだくさんの内容を語っていただきました。
<文美月さんプロフィール>
1970年奈良県出身。ヘアアクセサリー製造販売、リトルムーンインターナショナル株式会社創業者、現取締役副社長。同志社大学経済学部卒業後、日本生命で総合職として企業融資に関わる。留学・結婚・出産を経て、2001年自宅でネットショップを起業。
品揃え日本最大級のヘアアクセサリー専門サイト「リトルムーン」を育てる。楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤーなど、アワード多数受賞。途上国の少女へのへアクセサリー寄贈や奨学金創出にも取り組む。大学や行政・自治体での講演多数。二児の母。趣味はバスケットボール。
■詳細なプロフィール:http://www.littlemoon.co.jp/seminar.html
■リトルムーンインターナショナル株式会社:http://www.littlemoon.co.jp/
では、文美月さんってどんな方なんでしょうか?
2. 勝負する世界でオンリーワンの存在になる?!
<起業のきっかけ>
文さんがネット販売という形で起業されたのが今から14年前。新卒採用では大手金融機関の総合職に就職されたそうですが、女性社員がキャリアを積むために「別居婚」をしている姿などを目の当たりにし、「自分の目指す姿とは違う」と感じたそう。
4年勤められた後、退職。その後、出産を経て再度就職活動を行われましたが、なかなか現実は甘くなく、「働きたいのに働けない」状況に陥ったそうです。年齢、通勤、子供など就職にネックになることばかり。
そこで文さんは、「それなら自分で会社をやればいい!」と思いたったそうです。
<インターネットショップをオープン>
当時はちょうどブロードバンドの時代。事業に使える資金も多くはなく、「ネットショップなら家で子供といても働けるのでは」と考えネットショップを開設することを思いついたそうです。
育児をしながら仕事をしていると、なかなかストレス解消の時間がもてないもの。そこで文さんは「好きなことができたらストレスにならない」と考え、大好きな雑貨販売を始めることにしたのです。
<最初の失敗>
大好きな雑貨のネットショップをオープンしたものの、商売はど素人な上、体調を崩したり、仕事過多で育児もままならず義母に頼りすぎてしまったりということが重なり、自己嫌悪に。家庭内に不協和音が漂い始めたこともあり、いったんネットショップをクローズすることを決意され、半年間休養されます。
ただ、少しずつ商売について分かってきてもいて、この休養中に「なぜ失敗したのか」を深く考えていたそうです。
<ヘアアクセのネットショップで再スタート>
自分でできて、自分が好きなもの、さらに、ネットショップで誰もまだ取り扱っていなかった「ヘアアクセサリー」分野。ここに目をつけて楽天でネットショップを再オープン。これが「リトルムーン」です。
ネットショップで成功するために必要なことは、
「体力や資本のある大企業と戦わざるをえないような分野にはいかない」
「先行者がいない(もしくは少ない)」
「マーケットは小さくても細くてとんがる方がいい」
と文さんはおっしゃいます。
また、「自分がお客さんだったら何があると嬉しいか」を考え、ヘアアクセサリーの使い方を細かく写真に撮り、たくさん掲載したそうです。これでヒットしたのが皆さんもご存知の「夜会巻き」。
この商品のヒットを機に、オリジナル商品の開発も進められたそうです。ネットショップではレビューという形でお客様からの反応をすぐに得られるので、テストマーケが気軽にできるメリットも。
まずは色を展開し、大きさを変え、デザインを変えていき、場合によっては特許を取得するなど商品はどんどん広がっていきます。
事業が拡大するにつれ、いろいろとトラブルもあったそう。文さんご自身が鬱になったり、倒産の危機まで訪れたとのことですが、途中で経営に加わり代表取締役を交代していたご主人が業務のシステム化や物流面でも大いに力を発揮され、スタッフと力を合わせて事業を進めてきたそうです。
<リトルムーンの社会貢献>
リーマンショックや3.11の大震災などを経て、人々の価値観が大きく変わると実感され、社会貢献に興味を持つようになったそうです。
「リトルムーンにしかできない社会貢献」を考えながら、まずはラオス、カンボジアの女の子への奨学金サポートに参加することにされた文さん。この奨学金プログラムを運営していたNGOが旅行会社とコラボし、プログラム参加者のラオスへ・スタディーツアーを企画し、文さんもツアーへの参加を即決。
その時、自社ヘアアクセサリーのサンプルなどたくさん持って現地入りしたところ、村中の女の子にすごく喜んでもらえたそうです。「可愛くなれて嬉しいのは、世界共通なんだ」と強く感じたそう。
このラオスでの経験を活かし、社会貢献というのは継続しないと意味がないと考え、日本全国から不要になったヘアアクセサリーを回収し、ラオスやカンボジア、タイ、アフガニスタン等へ送るというリトルムーンならではの社会貢献活動を始められました。
現在は、奨学金を作る取り組みも始めておられるそうです。
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