3 女性は先を描きづらいのが事実
男性の多くは、
学生から社会人になる時点で、
定年まで働くイメージを持っておられる方が多いと思います。
周囲の男性も、働き続ける方が多いので、
自分の30代、40代の姿を、なんとなくでもイメージしやすいのではないでしょうか。
しかし、女性は違います。
新卒で就職する時点で、自分が定年まで働くことなどイメージできません。
周囲にも、定年まで勤めている女性や、
イキイキ働いている女性役職者が少ない中、
自分の30代、40代を描きにくい状況にあります。
さらには、30歳前後には、結婚や出産という選択が待っています。
仕事を続けてもいいし、やめてもいい。
結婚して続けてもいいし、やめてもいい。
出産して続けてもいいし、やめてもいい。
「仕事をし続ける選択しか無い男性と比べて、女性は働かない道を選べるからいい」
という方もおられるかもしれませんが、
選択肢が多いからこそ、女性は悩みます。
4 上司の姿を部下はよく見ています
そんな中で、今日は、女性部下育成において
私が一番大切だと思っているポイントをご紹介致します。
それは、「上司や先輩が仕事を楽しむ姿を見せること」です。
私も、20代半ばの頃から将来について悩みはじめ、本を読み漁ったり、
色々な人に話を聞いたりしましたが、
結局は『正解がない中で自分で決めるしかない』という結論に至りました。
そんな時、一番身近な上司や先輩が、つらそうに仕事をしていると、
「今私が頑張っても、あんな辛い未来しかないのか」
「何のために頑張ってるんだろうか」
と、仕事に対するモチベーションが低下してしまいます。
かつて、女性営業育成を担当していた時、
私は、残業は当たり前で、肌には吹き出物がたくさんできて、
眉間にしわを寄せて仕事をしていました。
もともと成績がビリの営業マンだったところから、
やっとトップセールスになれた頃だったので、
「何とかトップの座を維持しなければ!」と必死でした。
ですが、そんな私の姿を見た後輩からこう言われました。
「そんなにしんどいなら、トップセールスになんてなりたくないです」
その言葉を聞いた時に、ハッとして、
それ以来、眉間にしわがよっていたら「笑顔で!」「楽しく!」と
自分で意識をして仕事をするようになりました。
身近な上司や先輩がイキイキ働いていると、
「この会社が好きだから、ずっと働いていたいな」
「今頑張れば、あんな風に楽しく仕事し続けられるんだな」
と感じることができ、仕事を頑張れるようになります。
そして何より、働いている自分が清々しく、日々が充実します。
上司の皆さんは、男女の接し方の違いを意識し過ぎるのではなく、
まずは「自分が仕事を楽しむ姿を周囲に見せる:ことを心がけたいものです。
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