働く女性の皆さんこんにちは。食習慣と症状から身体の声を翻訳する日本伝統医療家の郷美由貴です。
お正月の雰囲気もようやく落ち着きましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
昨年末からクリスマス、忘年会、大晦日、三箇日、新年会と、ご馳走を頂く機会が増えていることと存じます。
1月7日に七草粥くらいは召し上がったかもしれませんが、一度胃袋が大きくなり、ご馳走の味を覚えると、「もっと食べたい」と思うのが人情というもの。
お正月で運動もせず、美味しいものをトコトン食べたのに、いざ仕事が始まってもデザート付きランチを注文してしまうという働く女性の方も多いのではないでしょうか。
ただ、生き生きと働く女性にも、良き妻・良き母として家庭を守る女性にも、現在進行形で恋や結婚を目標に自分磨きをしている女性にも、目下のところ頭をよぎる課題と言えば「お正月太り解消ダイエット」かもしれません。
確かにある程度痩せているほうが、美しくみられますし、どんな服でも試着できるメリットもありますし、活動的になれるという女性が多いのも事実です。
新年の幕開けとともに、周囲にダイエット宣言をして、実行に移す方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで日本伝統医療の観点から、リバウンドしない秘訣と注意事項をご紹介します。
1 痩せやすい時期・痩せにくい時期
伝統医療や東洋医学には、自然界や四季の流れに合わせた「養生法」というものがあり、それに即して生活していれば、病気にもならず、美容トラブルもなく、健やかに体調を整えられる法則があります。
四季に合わせた過ごし方については、同じ哺乳類であるクマなどの冬眠のサイクルを見ると理解しやすいです。
クマは秋口になると、沢山の食べ物を摂り、滋養と脂肪を蓄え、冬眠に備えます。
冬本番は外気温と体温の差が最も激しくなる時期なので、極力活動せず、秋に蓄えた脂肪を燃やしながら身体を温めます。
そして春になり、雪が溶けるころにようやく起き出し、フキノトウなど、灰汁の強い山菜を食べ、わざとお腹を下します。
ここがポイントです。
冬場に溜めておいた脂肪や老廃物は、春先から初夏のうちに出しておく必要があるのです。
夏は気温が高くなります。
余分な脂肪を落として、軽い身体を作って、風通しの良い身体を準備する必要があるのです。
クマだけのお話しではなく、これは人間についても同じことが言えます。
身体はそのようなサイクルに合わせて、体調を調整するように作られているからです。
結論を言いますと、身体には「痩せて良い時期・痩せやすい時期」と、「痩せては健康が維持できない時期・痩せにくい時期」があるのです。
前者は春~夏、後者は秋~冬が該当します。
2 冬に痩せにくい理由
2月3日の節分までは「冬」です。
特に1月から2月初旬にかけては、一年のうちで一番寒い日が続きます。
その時に脂肪や老廃物を出しすぎてしまうと、身体を冷やしたり、免疫力の低下を招いたりします。
このツケが1月下旬から2月下旬にかけての、アレルギーや風邪の原因にもなり得ます。
また身体のほうも、「(餓死を防ぐための本能として)冬は痩せてはいけない」と判断していますので、痩せにくく、脂肪をつけやすいように変化しているのです。
犬も夏と冬では毛の量が変わります。
人間も季節によって身体の仕様が変わるのです。
そのため冬に痩せようとしても、芳しい結果は得られません(よほど無茶なダイエットを試みない限りは)。
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