部下を叱れない人が叱れる上司になる為の大切な視点〜人材育成のプロが直伝〜


3 叱れる上司になるための大切な視点とは?

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改めてこれらのセリフを振り返ってみて気づくのは、
ほとんどのセリフが「自分視点」ということです。

「自分視点」モードに陥ると、自分が傷つくことを恐れてしまって、
「叱る」ことができないのですね。

「自分視点」モードを、「相手のために」という「相手視点」モードに切り替えるべく、
過去、いろいろ試行錯誤してきて、ちょっとずつ自分なりの方法を見いだしてきたような気がします。

私が、相手のために必要なタイミングでスムーズに「叱る」ことができるように、
1つ自分に言い聞かせている大切な視点があります。

それは、

「今じゃなくても、いつか『あのとき叱られてよかった』と思ってもらえればいい」
ということです。

「叱る」というのは、相手にとって耳の痛いことを伝えること。

叱った瞬間、また、その後の研修の時間において、
相手から「叱ってくれてありがとう」と感謝されることはまずありません。

逆に、相手がイヤな気持ちになる可能性大です。
相手に嫌われる可能性だって、相手に反発される可能性だって大きいです。
これを恐れていては、「叱る」ことはできないのですが、
どうしても恐れてしまいそうになる自分がいます。

それを乗り越えるために、
「今じゃなくても、いつか『あのとき叱られてよかった』と思ってもらえる」ことを目指すことにしています。

 

4 「叱る」は自分が試される

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実際、講師の役割は、相手と仲良くすることではありあせん。
もっとも重要なのは「相手が社会人として巣立っていけるようにすること。」

その軸がぶれないようにするために、
「今じゃなくても、いつか『あのとき叱られてよかった』と思ってもらえればいい」
というセルフトーク(心の中のつぶやき)は、私にはかなり効果的です。

「叱る」こと。
はっきりいって、こちら(自分自身)が試されているなあと思います。

言ってみれば「自分育て」。
奥が深いです^^

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詳しくはコチラ

※小川由佳さんのサイト・ブログはこちら
・働く女性向けコーチングも実施しています→FAITH(フェイス)サイト
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小川由佳(おがわゆか)FAITH(フェイス)代表
【プロフィール】
メーカーで管理職を経験後、コンサルティング会社でクライアント企業のリーダー育成業務に従事。600人以上の育成にかかわる。2011年に独立し、各種研修プログラム開発および研修講師として活動中。また、若手管理職や働く女性を主な対象としたパーソナルコーチングも行っている。著書に『女性管理職の教科書』(同文舘出版)がある。プライベートでは小学生の母。
【働く女性の皆さんへ】
働く女性が元気になれるような記事を、私の実体験をベースにしながら書いていければと思っています。どうぞよろしくお願いします!

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