3 自分の意志で選択する苦しさと楽しさ
自分の気持ちに正直に…というと、言葉は綺麗なものの、実はとっても苦しいことでもあります。
日本にいると、無意識ですがなんとなく周りの目を気にして選択していたり、メディアなどの情報に大きく流されてしまっていたりします。あるいは、多数派(普通)と少数派(普通じゃない)という二者択一に陥ってしまっていることも多々あります。これはいわば、自分の人生の選択を、実態のない誰かや何かに無意識に委ねてしまって、自分で舵がとれていないということ。誰も自分の人生の責任なんてとってくれないのに、これってとてもこわいことです。
特に海外に旅に出ると、上に挙げたような文化的な背景なんて誰とも共有できないので「自分の選択」がより露わになります。これは私にとって、もはや苦行でした。笑 言葉にすると当たり前すぎるのですが「ああ、自分の人生は自分しか責任が取れないんだなあ」と愕然としたのです。
ただ、旅先では、自分で選択してとった行動のフィードバックも比較的すぐに得られます。だから、修正もすぐにできてしまう。こういった選択の訓練を繰り返していくと、自分の判断軸が精査されていきます。「こうしたら自分はこう思う、感じるだろう」という感覚値が蓄積されていき、よりよい選択をしようとします。さらに、自分で舵をとれているという感覚を味わえれば、次第に自信にも繋がっていきます。
4 自分で人生の舵をとる
日々の生活の中では、こんな馬鹿正直に自分と向き合わなくても、生活圏はある程度固定されるし、生活に困ることなんてほとんどないし、「今日は頭をつかったー!」と思わなくても選択できてしまいます。選択することは相当な労力を使う行為です。だから、人はある程度生活をルーティーン化して選択を最小限にしようとするのだとも思います。
ただ、やはりずっと同じ生活を続けると、環境の変化に対して受動的になっていってしまいます。「気づかないうちに変わっていた」のか「変わりつつあることに気づいていた」のかでは、ひとつひとつの選択に大きな違いを生みます。
意識的に自分で選択をする、人生の舵をとる、ということはこの変化の激しい時代において、とても重要なライフスキルです。
本当は、毎日の中で意識ができたらいいけれど、なかなか難しいもの。だからこそ、たまに旅にでると、日頃自分がいかに無意識に、何かに流されて選択してしまっていたかに気付けるのです。疲れやストレスなどで判断力が鈍っていると不安を感じたときには、1日、2日でもいいから時間をつくってひとり旅に出てみてはいかがでしょうか?
最後に、HOLSTEEマニュフェストの日本語訳を載せます。ぜひ自分の人生を当てはめながら、読んでみてください。
これはあなたの人生です。
自分の好きなことをやろう。どんどんやろう。
何か気に入らないことがあれば、それを変えよう。
今の仕事が気に入らなければ、やめればいい。
時間が足りないのなら、テレビを見るのをやめればいい。
人生をかけて愛する人を探しているのならば、それもやめよう。
その人は、あなたが好きなことを始めたときにあらわれるから。
考えすぎるのをやめよう。人生はシンプルだから。
すべての感情は美しい。食事をひと口ひと口味わおう。
新しいことや人々との出会いに、心を、腕を、そしてハートを開いていよう。
私たちは、お互い違うからこそともにあるのだから。
自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているのか聞いてみよう。
そして、その人たちにあなた自身の夢も語ろう。
たくさん旅をしよう。
道に迷うことで、新しい自分を発見するだろう。
ときにチャンスは一度しか訪れないから、しっかりとつかもう。
人生とは、あなたが出会う人々であり、その人たちとあなたが作るもの。
だから、待っていないで作りはじめよう。
人生は短い。
情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう。
–https://www.holstee.com/
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