「日本に大和魂を取り戻す」 ー エスキャリア創業者、土屋美乃さんのあくなき挑戦


■エスキャリアの個性豊かなメンバーのインタビューはこちら↓
1)岡本真梨子/エスキャリア 取締役社長
女性を「こうあるべき」から解き放つ−エスキャリア岡本真梨子社長のハンサムな生き方
2)城梨沙/エスキャリア・ライフエージェンシー 代表取締役
【一緒に働く仲間絶賛募集中】”WILL”のある人この指止まれ!−城梨沙さんのエスキャリアでの挑戦。
3)八木澤寛子 /エスキャリア 営業 
自分のやりたいことに正直にーエスキャリア八木澤さんの「みんな違ってみんな良い」を体現した生き方
4)安村小百合/エスキャリア プロジェクトマネージャー
「自然体で、あるがままに」ーエスキャリア安村さんの「自分がちゃんと楽しめる」働き方
5)女性活躍推進会社社長と、大手人事部マネージャーが考える”真”の働き方改革とは?
6)世の中に風穴をあけ、「自分らしいキャリアの実現」を目指すーエスキャリアメンバー3人による本気座談会

皆さんこんにちは。Woo!編集長の高野(こうの)美菜子です。Woo!では、自分らしいキャリアの実現を応援する「株式会社エスキャリア」と共に、エスキャリアメンバーとして一緒に働きたい方を募集するプロジェクトを行っています。
今回は、エスキャリア創業者であり社長の土屋美乃さんに、人生やお仕事にかける熱い想いを語っていただきました。

Chapter1.土屋さんの今

ーエスキャリアでの仕事や役割?
まず、お客様に対しては「一人ひとりが自分らしく能力を発揮する」ことのサポートが私の仕事です。その手段として、キャリア研修、女性のリーダー研修等を企業内で実施したり、1対1のキャリアカウンセリングをしたりしています。

また、社内に対しては、エスキャリアとしての大きな方向性を示すことや、社内の文化・制度の構築、採用支援やキャリアカウンセリング等の各事業部に携わるメンバーのサポートなどが社長としての役割です。

ー社長業と現場仕事の両立、大変じゃない?
いえ、私は人財にまつわる現場の仕事が大好きなので、むしろ今の形が良いと思っています。過去に一度「マネジメントに振り切ろう」と考えた時期もありましたが、常に「現場を知っておく大切さ」を実感し、今の形におさまりました。

私は現在35歳で、講師や教育者という意味ではまだまだこれからなので、「しっかり現場に身をおいて、もっともっと自分を成長させたい」ですね。

また、研修や講義でノウハウを伝えるだけではなく「エスキャリアでやってみて、実証したことをもとに伝える」ことこそが大事だと思うんです。

「社員が自分らしくある・自分らしいキャリアを築く」ということを、自分たちがまずはやってみて、試行錯誤して積み上げて、その実体験を伝えるからこそ、メッセージにも説得力が生まれると思っています。

ー土屋さんは、もとから現場が好きだったの?
そうですね。今のエスキャリアは「人材紹介、教育支援、採用支援といった自分が現場でやってきた大好きな仕事の数々」がベースになっています。

私は、2006年に新卒でリクルートエージェント(現:リクルートキャリア)に入社し、営業や採用担当という立場で、3年半働きました。

その後フリーランスになり、2年ほど一人で動いていましたが、その時も「自分自身が講師をしたり、カウンセリングをする」仕事だったので、基本は現場仕事でした。

そして次第に、個人では受けきれない仕事量になっていったので、城や岡本に参画してもらい、やってきたことをマニュアル化・体系化し、だんだんと会社らしい形が出来上がっていった感じですね。

今エスキャリアで行っている事業は、基本的には「私自身が現場でやってきたこと」であり、現場でお客様としっかり向き合ってきたからこそ今があるので、これからも、現場を大切にしていきたいですね。

ーとても自然な流れで法人にされたのですね
そうですね、自然な流れでしたね。ただ法人化の過程で、少しだけ戸惑いを感じたこともありました。
今までは「土屋さんにお願いします」と言われてきたものが、次第に「エスキャリアさんにお願いします」に変わっていく。メンバーも頑張ってくれるから、自分がいなくても意思決定が行われ、仕事が進み、組織がまわっていく。

「組織のマネジメント」としては、これが望ましい姿だと頭では分かっていても、少し寂しい気持ちになったことはありました。まぁ、そう感じたのも一瞬でしたけどね(笑)

ー社長がいなくても回る組織、まさに理想ですね
有難うございます。エスキャリアでは「大事なのは”ホウレンソウ”じゃなく、”カクレンボウ”だ」という認識を共有しています。

よく言うホウレンソウとは「報告・連絡・相談」ですが、カクレンボウは「確認・連絡・報告」の意味。

エスキャリアで常々は「相談に来る必要は無い。自分でこうしたいという意思を持って確認に来てね」と言っているんです。

ー土屋さんが思う、エスキャリアの強み、良さってどんなところ?
メンバーが、上司の顔色や社内を見ているのではなく「全員がお客様の方を見て、自発的に動ける」ところが良さかなぁと。

結局、組織は個人の集まりなので「個々が自らの意志で動けることが、結果的に組織全体の強さになる」と思っています。

ー法人にしてよかったこと、エスキャリアでのやりがいってどんな部分?
そうですねー。特別なことや、大きなことがあった時よりも、日々「自分の意志で動ける環境」に、喜び、やりがいを感じます。

メンバーやお客様と向き合い、その都度自分の頭で考えて、自分で意思決定して、自分の意志で動く。

それが日々出来ていることに感謝です。

もちろん、会社をやっていると、衝突があったり、メンバーが離れていく時に寂しさを感じることもあるけれど、それらは全て、自分のキャリアの血肉になっていて、何ひとつ無駄な経験はないと思っています。

ー土屋さんは、組織が成長しても、変わらず謙虚で地に足がついてる。それはなぜ?
そんな風に言って頂き有難うございます。周りの方からも「リクルートを辞めてエスキャリアを作ったときと、今とで、言ってることが全然変わってないね」と言われることが多いです。

もちろん、日々の小さなゆらぎはたくさんありますが、「目指していることが変わらない」のは「目指しているところが人間として本質的で根幹的な部分」だから、変わってないように見えるのかなと…。

私、ストレングス・ファインダーというアセスメントで「ポジティブ」という要素が強く、どんなことが起きてもわりと前向きにとらえてしまう方なのですが、常々「人生は塞翁が馬」って思うんですね。その時は「悪い」と思うことでも、それが血肉になって次に繋がっていますし、逆に、良い時でも決して浮かれてはいけないなと思います。

Chapter2.土屋さんのこれまで

ー土屋さんは、小さい頃から社長になりたかったの?
いえ、小さい頃も今でも、「社長になりたい」と思ったことはありません

とはいえ、今こういう立場になっているのは、決めて動くスピードが速く、自分勝手に最初に始めてしまうタイプだからかなぁ。役割的に、そうなっているだけだと思うんですよね。

ー子どもの頃、働くことについてはどう考えていた?
中学2年生の頃に両親が離婚し、私は母に女手一つで育ててもらいました。もともと母は主婦で、お店で少し働いている程度だったのですが、離婚をきに「自分の手で子どもを育てる」と腹をくくり、自営業で化粧品の代理店を始め、それを今でも続けています。

そんな母は、自分で代理店の仕事をスタートしてからの方が、よっぽど楽しそうで母らしいので、私も「女性が自らの意思で働くことにはポジティブな印象」しかありませんね

むしろ「女性は絶対働いたほうがいい!」と思っています。

ーなぜ、新卒でリクルートエージェント(現:リクルートキャリア)に入ろうと思ったの?
就活で自己分析をし、突き詰めた結果「自分が何をやりたいか」が結局見えませんでした。

ただ、大学時代にリクルートでインターンをさせてもらった時に「リクルートでは、社員が自発的にいきいきと働き、全員で大きなビジョンに向かって動いている」ように見えました。

その様子を肌で感じた時に「私も、こういう人たちと一緒に働きたい」と思い、リクルートに入ることを決めました。

今、就活生にお話をするときも「何をやりたいかで迷っている人は多いけれど、結局それはやってみないと分からない。だったら『この人と働きたい!』と思える人がいる会社で働く会社の選び方でも良いんじゃない?」と伝えています。

ーリクルートではどんな仕事をしていたの?
1年目は、IT業界の企業に向けた人材紹介営業をしていました。私が入社したのは2006年でしたが、その頃はまだリーマン・ショック前で景気も良く、人材紹介の案件も多く、割とすぐに成果が出やすいタイミングだったんですね。

そして次第に、「人事や採用といった仕事もしてみたい」という気持ちが強くなっていきました。

そして2年目の時、異動を自ら希望できる「オープンドア」という制度を利用して、人事の新卒採用の部署で働くことになりました。

ーお客様とのやり取りで、人事の仕事に興味を?
そうですね。人事の方に向けて営業をしている中で「自分も一度、お客様の立場、気持ちになって仕事がしたい」と思うようになったんです。

ちょうどそのタイミングで、社内に新卒採用チームの求人がオープンになり、社内公募が始まりました。新卒採用では、学生とたくさん触れ合えて、関わりによっては深い関係性を築き、やりがいある仕事ができそうだと思い、応募しました。
新卒採用の仕事も、とても自分に向いていたと思います。学生と向き合う仕事はとても楽しかった。

リクルートで新卒採用の仕事ができたからこそ、今でも「採用」という業務をサポートする仕事や、人の転機を支援する仕事に繋げられたと思い、本当に会社にも仕事にも、その時の私の背中を押してくれた方々に、感謝しています。

ーそんなリクルートをやめたきっかけは何?
きっかけのひとつはリーマンショックです。リーマンショックによって、採用市場全体が縮小していたにも関わらず、自分たちは「人材紹介しか売れない」ことをとても心苦しく感じていました。

お客様は「当分人は採用しない」というムードなのに、高いお金を払って頂いて人を採用してもらうことしか出来ない自分に不甲斐なさのようなものを感じて。

お客様が困っていることや望まれていることは、人材紹介以外にもたくさんあるかもしれない。人材紹介にとらわれず、もっとチャレンジしてみようか」とその時思いました。

また、当時結婚もしていましたし、リーマンショックの影響で会社都合での退職にもして頂けるとのことだったので、次の仕事が決まっていたわけではありませんでしたが、とりあえず(笑)辞めることにしました。

ーリーマン・ショック時に辞めるってすごい笑!その時は、周りにも相談したの?
はい、色々な方に相談しました。ただ、相談させて頂いたのは「日頃とてもお世話になっているクライアント先の社長」だったり、独立されている方だったりで…

そういう方はご自身も独立されているので、皆さん「君ならできるよ」「独立に向けて頑張れば?」と背中を押してくださいました。

自分らしく、自ら意志決定する人生にしたい」と考えていたので、思えば、そんな人にばかり相談に行っていたのだと思います。

今でも「自分がこうなりたい」と思う人に相談することで、勇気やエネルギーを頂いているように思います。

ーそれにしても、先が決まってないのに辞められる勇気がすごい!
私は「行動派」だと思われることが多いのですが何かを「始める力」よりも「辞める力」があるタイプだと、自分では思っているんです。

なにせ「辞める力セミナー」開いちゃったくらいですから(笑)

私はプライベートで離婚も経験していますし、大学時代に会計士を目指して頑張っていた勉強も、「これはちょっと違うな」と思い受験直前にもかかわらず、辞めてしまいました。

「次に何がしたいか、何をするか」は見えていなかったとしても、一度止めて、スペースを作らなければ、新たなものは入ってこない。

だから、まずはやめてみる。

それできるのが、自分の強みだと思っています。

ーそれは、土屋さんのもともとの性格なの?
これも、ストレングス・ファインダーの「ポジティブ」という要素に絡んでくるかもしれませんが…私は「何かが違う」と感じてしまったら、それを続けられない性格なんです。

また、今までに何か違和感を感じた時は、どんどん人に相談しに行くようにしていました。

相談して、行動し、踏み出していく過程で「やめても、必ず次の道が見えるし、うまくいく」という成功体験を少しずつ積み重ねていって。

次第に世の中の大きな流れや、目に見えない流れを掴み取れるようになり、「きっとこれから先も大丈夫だ」と、根拠のない自信が自分の中につくられていきましたね。

私は仕事柄、たくさんの方にお話をお聞きしますが、今素敵に輝いている皆さんが共通しておっしゃることがあります。

それは「失敗なんて無い、成功するまでやれば成功なんだ」ということ。

母を見ていてもそうですね。離婚した時は大変だったと思うけど、結果的に人生を豊かにする仕事と出逢い、楽しんで人生を歩む母の姿を見ると「みなさんがおっしゃることはまさにその通りだ」と実感します。

ーそうやって、常に自分の直感や心の声を聞けるってすごいですね
それは、1人で考えこむのが苦手だからだと思います(笑)そうだと分かっているから、一人で抱え込んで思い悩むことはあまりありませんね。

モチベーションが落ちたり、悩んだり、何かあった時には、誰かと話しながら「こーかな、あーかな」と考えを整理して、次の行動に繋げていく。

周りに話を聞いてもらえる人がたくさんいる環境については、本当に有難いと思っています。

ー土屋さんの人徳ですね!話は少し戻り…リクルートを辞めて、まず何をしたの?
リクルートを辞めたことで、ものすごくたくさんの時間が出来ました。当時の私は専業主婦の端くれみたいなものだったので「時間がある時に、やりたいことを片っ端からやってみよう!」と思い、様々な国へ旅に出かけたり、ビジネススクールに通ったり、「プロトコール・マナー」を学んだり(笑)習い事もたくさんしましたね。

そうやって「今の自分自身に何ができるのか」を模索しながら、学生を集めてセミナーやってみたり、大学の派遣の仕事を頂いたり…。

その頃に出逢った、ある起業塾を主催されている方と一緒に「女性のキャリアサポート」を1、2年やり、その後、自らの足で踏み出しました。

ー土屋さんは、女性支援にもともと興味があったの?
いえ、「女性を助けなきゃ」という考えはあまりありませんでした。自分自身、そういう環境にもいませんでしたし…

ただこれからの世の中では「女性的な感性が大事になってくる」とは感じていました。

これまでに男性が作ってきた組織の仕組みや制度の元では、企業の成長も限界に来ている。例えば「上下しかない、はしご的なキャリア形成では対応できず、立体感や横滑りもあるジャングルジム的なキャリア形成が必要になっている」など、「女性的な感性」を取り入れたほうが、社会や企業はきっとうまくいくはずと思っていました。

ですから「女性を支援したい」というよりも、「女性的な感性を活かし、社会を良くしたい」という考え方からスタートしました。

私も、中身は男っぽいですが、一応女ですし(笑)

ー自分で踏み出したきっかけは何?
ある会社の社長から「うちの子会社の社長をやってほしい」と声をかけて頂いたんです。
最初はそのつもりで動き始めたのですが、「自分で意思決定したくて独立したはずなのに、自分はこれでいいのかな?」って。

そこで「出資などは受けずに、自分で会社を作ろう。失敗しても自分で責任をとって、自分で意思決定できる形で会社をスタートさせよう」と決めました。それが、2011年の秋のこと。

そして「2011年の11月だったら、”1”続きで何かいいじゃん!」という、のりと勢いで(笑)その月にエスキャリアを立ち上げました。

ーさすが(笑)そのタイミングで、取締役の城さんもエスキャリアの参画されたの?
はい、そうです。彼女と私は共通項がとても多く、キャリアの歩み方も似ています。私は、新卒でリクルートエージェント(現:リクルートキャリア)にて社会人がスタートしましたが、彼女は同じく人材系のパソナでキャリアをスタートさせました。

そして入社後は、2人ともIT業界の企業担当になり、お互いに専業主婦を経験し、20代半ばでフリーランスになり…不思議と似ているんですよね。

Chapter3.土屋さんのこれから

ー「会社を起こしてよかった!」って思う?
良かったですね。ベンチャーなので、毎年新たなチャレンジがあり、本当に面白いです。会社を起こして8年が経ちましたが、本当にあっという間です。

また私自身は「フリー」や「独立」といった働き方が向いていると思っています。「自らお客さんと向き合い、後ろ盾が無い中で自分でやりきる」というスタイルが、合っている。

たまに「フリーで働くって孤独そう」という声を聞くこともありますが、私は、誰の前でも基本スタンスが変わらないので、お客様であっても悩みを相談したり、アドバイス頂くことも多くありました。

良く言えば、裏表がない、一方で、お客様の前でもあけっぴろげどいうか…(笑)ただ肩肘をはっていないので、孤独は感じませんでしたね。

今はエスキャリアの社員がいて、仲間がいて、組織で動いていますが、それはそれですごく面白い。「仲間と一致団結して一つのビジョンに向かうって良いなぁー」と、日々感じます。

ー最初はフリーだったところから、社員を初めて雇う時、怖くなかった?
う~ん…あんまり深く考えず直感で決めたような気もするので(笑)特に怖い感覚はありませんでした。第一号社員に関しては「彼女は仲間と一緒の空間で仕事をすることで力を発揮できるタイプ」で、社員になってもらえると今よりさらに良さそうだと思ったんです。

その後社員が増えていったのも、取締役の岡本が参画してくれたのも、自然な流れでしたね。

岡本と出逢った時、彼女は1児のママで、別の会社で時短勤務で働いていたのですが、いわゆるマミートラックに苦しんでいたそうです。早く帰れるけれども、やりがいのある仕事は任せてもらえない。

岡本が2人目を妊娠した時、旦那さんの次くらいに報告に来てくれたんですが、話をしているうちに「じゃあ、何ができるかわからないけど、一緒にやろう」ということになり、エスキャリアにジョインしてくれました。

彼女のおかげで、エスキャリアが組織らしくなっていったというか…組織体制、管理体制がきっちりしていきました。その後彼女には、2年間社長をお任せしていましたが、8期目で再度組織編成し、今年の春からは彼女も次のステップに進むことが決まりました。

こうして振り返ると、全ての出来事に意味があり、自然な流れで繋がっていると改めて感じます。

ー土屋さんがこれから描く未来像は?
社長である私がこんなこと言ったらだめかもしれないですが…私には「エスキャリアを大きくしたい!社員を○○人にしたい!」といった野望や、明確な数値目標はありません。

「何百人、何千人の組織にしたい」というお客様の会社作りのお手伝いはできるけれど、私自身は、エスキャリアを「何百人、何千人の組織にしたい」とは思っていなくて。

それよりも「地球や、人類全体がより良くなるために、私たちが少しでも良い影響を与えられたらいいな」と、いつもそんな風に思っています。

また、教育に携わる身として思うのは「教育の場の規模が大きくなり過ぎると、依存体質になってしまう」ので、ある程度小さい規模感を保つことは大切だということ。

昔の寺子屋もそうですが、会社も教育環境と考えると数十人規模が良いかなと。今のエスキャリアでは、創業メンバーの城が、エスキャリア・ライフエージェンシーという新たな会社を作って社長になり、岡本も自分の会社を新たに作りました。

このように、「エスキャリアは、関わった人みんなが自分でやりたいことに自ら踏み出せる、安心感はあれど挑戦ができる組織になったらいいな」と思っています。

ー女性起業家がどんどん増えるエスキャリア!素敵!
自分の力で歩んでいける女性が増えると、日本はもっと良くなりますよね。エスキャリアは、そんな女性たちの背中を押せる存在であり続けたいです。

ー今のエスキャリアで働くことに向いている人って、どんな人?
これからのエスキャリアに向いている人は、今までもそうなのですが「自分の人生を生きる」と決めた人ですね。

世の中には、自分の人生ではなく人の期待を生きている人は結構多いように思います。そのことにまずは気づいて、自分が何がしたいかを見据えて、「しっかりと自分の人生を生きる覚悟を持った人」は、エスキャリアでとても楽しく、やりがいを持って働けると思います。

ーなるほど…あと今の土屋さんが個人的に興味があることはどんなこと?
健康的に食べることと飲むことです(笑)。ただ、人だけが生命として食べ飲みできるというのは視野が狭いような気がしていて、全ての生命がサステナブルに循環しあう世界観に興味があります。人類や地球のことについて考えた時、最近言われている「SDGs」にも共感します。

今自分は、仲間と一緒にエスキャリアを通して仕事させて頂いていることに本当に感謝だし、日々充実しているけれども、それだけがゴールではないと思っていて。

エスキャリアは「自分が目指す世界を作るための一つの手段」なので、今後、自分の存在や影響力を使って、人類や地球が良い方向に向かうために必要なことを形にしていけるといいなと思っています。

個人的には、「古き良き日本を大事にする、大和魂を取り戻す」が人生のテーマのひとつでもあります。

ー普通、35歳の創業者って野心家でギラギラなのに、土屋さんは無欲というか、達観されているというか…
いえ、そんなことはないですけど…(笑)私が師匠とあおいでいる方々は、年齢が40~50歳くらいの方が多いのですが、それこそ志や心構えが150歳?くらいのような、仙人のような人もいます。そうした私に示唆を与えてくださいる師匠たちから影響を受けることで、私も今のような考え方になっていったように思います。

あと私が大事にしているのが先ほども話しましたが、「人間万事塞翁が馬」だということ。そう考えると、ゆったり構えられるようになりますよね

ーなんかすごい。土屋さん、ホントに年下と思えない…
いえいえ、私はそんな崇高な人間ではありませんが、社内では「宇宙人」と言われることは多いですね(笑)

私は有難いことに、崇高な理念を持つ方々と触れ合う機会が今までにたくさんありました。その中で、「次の世代に何を渡せるか」「どういった社会にしたいか」にエネルギーを注ぐ命の使い方がしたい思うようになりました。

私は海外旅行に行くのが好きで、先日も母とエジプトに行ってきました。そのエジプト旅行では、終始銃を持った警察官がツアーについてきてくれたんですね。驚きました。

一方日本は、女の子が一人で夜に出歩くことも当たり前にできて、多くの人が屋根のある家に住めて、食べるに困らず、蛇口をひねれば水が飲める。
日本はなんて恵まれた国なのだと改めて思いました。

また、国際成人力調査(PIAAC)という指標でいうと、日本の女性の能力値は全体の中の1位なんです。

女性でもみんな字が読めて、最近は大学に行く女性も多い。一方で、男女格差の度合いを示す「ジェンダーギャップランキング」は世界144カ国中114位ととても低い。

つまり、「すごく優秀な資源があるにもかかわらず、全然活用できていない」のが、今の日本の現状です。

この大きな課題に気づいたからには、やはりどうにかしたいなと…私が女性支援に力をいれるのは、そういった背景もあるんです。

ー確かに…日本は恵まれた国なのに、なかなか気づけないですよね
日本は島国ですし、戦後の日本の教育という部分も大きく影響しているのかもしれません。そういったことも含めて、先程ちらっとお話しましたが、「大和魂を取り戻す」ことが私のテーマのひとつでもあります。

ー日本でも、自分に自信を持ち、自分らしく生きる人が増えれば、もっと日本も良くなると?
そうですね。ただここで言う「自分らしいキャリア」というのは、自分のためだけにセルフィッシュになるということでは決してありません。

全体の中の自分という視点を意識して「全体のためになることの中で、自分らしさを発揮する」というイメージでしょうか。

たとえ周囲に反対されたとしても「自分がHAPPYになり、それが全体のためにもなる」と思えば、自信を持ってそのことを示していく。自分が持っているまだ見ぬ可能性に気づいて、それを解き放つ人がどんどん増えるような、そんな日本を作っていきたいなと思います。

そのための手段が今は「エスキャリア」ですが、先行きの見えない時代、時には形を変えたり、事業自体を変えることもあるかもしれません。でも、根幹は決して変わらないので、これからもこういったメッセージは常に発信し続けていきたいですね。

ーそういえば、5月に淡路島で女性サミットを開催されるそうですが…
はい。今年の5月1日に、元号が新しくなるタイミングで、淡路島にて、次世代の女性リーダーたちを集めたサミットを開催します。「なぜ淡路島で開催するのか」というと、古事記によると、世の中で最初に生まれたのが「淡路島」とされているから

新しい時代を作っていくのは「女性性」。そして世の中に最初に生まれたとされる淡路島。

それらをかけ合わせて、次世代リーダーの女性たちが集まり「これからの地球や社会をどうしていきたいか」の提言をまとめるサミットを、私たちエスキャリアがリードして開催しようと考えました。

また、実は5月1日に、私たちエスキャリアのオフィスも原宿の神宮前に移転します。明治神宮の前に本社を構えさせて頂き、女性たちの声をしっかりと社会に届けるメッセンジャー的な役割を担う決意を込めて。

これからAIがどんどん普及し、機械と共存していく世の中になればなるほど、人間にしかできないこと、人間にしか生み出せないアイデアや発想が大切になっていく。だからこそ、その人の持つ可能性を引き出すお手伝いをすることで、これからも日本を、世の中をよくしていきたいですね。

【インタビュワー所感】
土屋さんのスタンスは、性別も、年齢も、立場も超えて、とてもフラット。だから、男女問わず多くの人が、土屋さんに惹かれ、応援していくのだと思いました。今年5月の淡路島サミットも楽しみです!土屋さん、有難うございました!

記事作成日:2019年3月1日
インタビュー/記事執筆者:高野美菜子

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