Chapter2.これまでの私
2-1:前職までのキャリアアップについて
ー前職はどのような会社でどんなお仕事を？
前職は、大手インフラ系の企業で営業をしていました。マニュアルがきっちりと整備されていて、部署ごとに仕事がはっきりと分かれていて、「ザ・大手」といった雰囲気。その会社でがむしゃらに働き、新人時代は成長している実感もあったのですが、２８歳になったあたりから「私は、本当にこのままでいいのだろうか」と思うようになりました。それは、物事を柔軟に創造的に考えられなくなっている自分に気づいたから。また、営業だけではなくもっと多くの部署を経験して仕事の幅を広げたいという思いがあったのですが、その会社で、ある一定期間に営業も、経理も、人事も…というように様々な仕事を経験して、世界を広げることは難しい状況にありました。そこで、転職を決意しました。
ー28歳で転職する…勇気は要らなかった？
はい、勇気が要りました。また28歳という年齢は、女性であれば周囲がプライベートで結婚出産する真っ只中なので、色々考えましたし、悩みました。ただちょうどその頃、友人が起業したと知り、その友人の仕事の話を聞くうちに、「ベンチャーって結構面白そう！」と、創業ベンチャーへの興味が湧き…。そしてタイミングよく、転職媒体でストリートスマートの採用記事を見つけました。「大企業では決してできない、ベンチャーだからこその体験ができる。やりがいを求める方、一緒に働きませんか？」といった大変魅力的な文章が書いてありましてて…（笑）その文言に惹かれてすぐに応募しました。すると現在の私のボスである松林社長に面接をして頂けることになり、そこで大変気があって、採用して頂きました。社長に、「本音で言いたいことをお話でき、一緒に仕事がしてみたいと思った」ということも入社に至る大きなきっかけになったと思います。
2-2:入社から今まで
ー大手からベンチャーは戸惑わなかった？
はい、戸惑いました。入社したときは、男子学生のインターン生が２名働いていて、その中に私が社員として入ったので、社長と二人三脚からのスタート。最初は分からないことや手探りでやっていくことばかりでしたね。なにせ社長は、「これ出来るでしょ！？」「あ、あれもやっておいてー！」とどんどん仕事を投げてくる人なので、ある意味全て任せて頂いて、相当鍛えられました。「どうすればいいかわからないです」とお伝えしても「わからない時はGoogle先生に聞いたらいいから！」と言われる始末。最初は「え？Googleセンセイって誰？」とちんぷんかんぷんだったのですが、それがネットで調べるという意味だということもこの会社に入って初めて知りました。
ーやめようとは思わなかった？
いえ、不思議と「辞める」という選択肢にはなりませんでした。社長は怒ることもあるのですが、フォローも行き届いている方なんですね。駄目なときは「それはだめだ」としっかり指摘下さるのですが、その後は色々と気にかけて声をかけて頂いたり、「似たような境遇の社外の先輩に色々話を聞くといいよ」と社外のベンチャー企業で働く素敵な女性の方も紹介頂きました。大変なことも多かったですが「自分がこの会社にとって必要としてもらっている」と感じられたので、辞めようとは思わなかったのかも。
また社外の女性の先輩からは、社長に対する対応の仕方、仕事の進め方など様々なことを教わりました。まだまだその人には及ばないことばかりですが、この会社は、社内だけではなく、社外の方との関わりが大変多いので、この環境はすごく恵まれていると思います。
2-3:グローバルベンチャー女子会立ち上げのきっかけ
ーベンチャー企業は男性が多いイメージだけど実際は？
はい。ベンチャー企業は創業者が男性というパターンがほとんどなので、社内には男性社員が多く、女性社員が少ないところがほとんどだと思います。なかなか女性の意見が理解されなかったり、浸透しないことも多いと聞きます。そのあたりで悩んだり、相談できる人がいないという女性の声を聞くうちに、私と似た境遇で頑張っている女性がたくさんいると知りました。
そして、ある時ベンチャー企業で働く女性の方とたまたまお話していたところ、「ベンチャー企業で働く女性たちが集まって、横の繋がりを作ったり、元気になれる会を作れないだろうか？」という話が持ち上がりました。すぐに、会社がお世話になっている、「だてにはげてない」でおなじみの杉浦佳浩さんに相談し、グローバルベンチャー女子会を発足。関西には、企業で働く女性の会が意外とありません。今まで３回イベントを開催しましたが、毎回多くの方が足を運んでくださるので、このような場を心待ちにしている女性が多いのだと感じますね。
ー横のつながりが出来てよかったことは？
グローバルベンチャー女子会の運営メンバーとは、普段はチャット上でやり取りをし、定期的に飲み会をしています。今当社は首都圏の企業への営業が増えていて、会社自体もだんだん東京にシフトしており、事務関係のみ大阪でまとめて行っているのですが、グローバルベンチャー女子会の横との繋がりの中で「マイナンバーどうしてる？」「こういう時はどんな対応してる？」という情報共有ができることが心強いですね。
| →太田さんのこれからの目標は？… |
