社外メンターのアドバイスで、気持ちが前を向いた | 男性社会で奮闘するワーママインタビュー

ワーママインタビュー

皆さんこんにちは。アーチ・キャリアが提供している、働く女性向けに社外メンターを紹介する「メンターmikke

メンターmikkeのコンセプトや想いに大変共感したWoo!では、メンターmikkeで社外メンターによる面談を体験した働く女性の皆さんのインタビューを、定期的に掲載させていただいています。ぜひ、ご覧ください。

今回インタビューさせていただいたBさんのプロフィール
■業種 / 職種:大手精密機器メーカー販売会社 / 2021年春より2人目の育休予定
■年代 / プライベート:40代 / 既婚・お子さん1人

①現在のお仕事内容について

2002年に新卒で入社し、現在は本社の販売推進業務を行う部署で働いています。

入社から約8年間は大阪や神戸で勤務し、お客様に会計業務やシステム周りの構築を提案する直販部隊にいました。その後は、近畿圏内管轄の営業販売推進の部署に異動になり、近畿2府4県にあるほぼ全ての拠点を営業さんと一緒に回って仕事をしました。

メーカーさんと現場の施策について考えたり、お客様の会社の女性スタッフ対象にセミナーをさせて頂いたり…現場での仕事は本当に楽しかったです。

その後、転勤で東京本社へ。全国のインストラクター向けに実施する研修担当の部署で働きました。2016年からは、本社の販売推進業務の部署で仕事をしていましたが、2018年に第一子の産休育休を取得。

2020年に復帰して、現在は二人目を妊娠中です。

私が働いている会社は、入社後も同じ部署で働き続けてキャリアを積んでいく方が多く、私のように、様々な部署を経験しているパターンは少し珍しいんです。

②「メンターmikke 」のメンタリングをうけるきっかけ

以前から「メンターmikke」というサービスがあることは知っていました。また、知り合いのSNSで、実際にメンタリングを受けたという投稿を見て「タイミングがあえば是非受けたいなぁ」とずっと思っていました。

大阪で働いていた20代の頃は、社外の人と夜ご飯を食べながら仕事の相談ができる機会が多く、今思えば社外メンターが周りにたくさんいました。 ただ、東京に転機になってからは、社外で気軽に相談できる方と知り合う機会がぐっと減ってしまって…。

会社の外で相談できる存在の重要性」については以前から実感していたので、東京でも探してはみたものの、仕事を通して知り合う方は男性が多く、女性で実務を相談できる方がなかなかいませんでした。

今はオンラインが普及し、全国の方と繋がれる機会が増えましたが、当時はまだそうではなかったですしね。

そして2020年春。「育休復帰に向けて、育休復帰者向けのプログラムを受講したり、メンターmikkeの面談を受けたりしよう」と考えていましたが、ちょうどその頃に新型コロナウィルスの影響が出始め、子どもの安全のことに気持ちがいってしまって、仕事のことを考える余裕がなく過ぎてしまい、その後に緊急事態宣言が発令されました。

当然育休復帰プログラムは開催されず、自分を取り巻く周囲や会社の状況が刻々と変わり、仕事や今後のキャリアを考える余裕もないほどバタバタした日々が続きました。

結局、復職日も会社に相談して10月に延期にして頂いたので、春から数ヶ月経ち少し落ち着いたタイミングで「メンターmikkeの面談を受けてみようかな」と思えるようになったので、そこで初めて連絡をしました。

③メンターmikkeを受けてみて

メンターはどんな方でしたか?

私と同年代の方で、ベンチャー企業に入社して役員にまで登りつめた女性でした。日頃本社で働いていると、上層部や組織間の調整を求められる機会が非常に多いので、役員にまでなられた方にそういった部分をお聞きできたらと思いました。

主には、組織内での人間関係の構築について相談されたと?

はい。私が育休中に、会社の上層部の顔ぶれが随分と変わりました。上層部同士の人間関係も以前よりさらに複雑になっていたので、その中で自分がどう振る舞って行けばよいか、関係性を構築していく上での注意点などについて相談しました。

私が今働いている会社は、昭和から続く大手企業。メンターさんの会社はベンチャー企業。お互いに歴史も規模も全く違う組織ではありますが、そうは言っても組織内で起こる問題はとても似ていると感じました。

ですから、メンターさんからいただいたアドバイスは、とても勉強になりましたね。

3回の面談を通してお話をしながら、今の状況を整理していくことで「目の前でやらないといけないこと、できることは何か」が明確になりました。

面談を受けていた間にも会社の状況がどんどん変わり、私も二人目を妊娠するという変化がありましたが、「状況が変わったとしても、今、私ができることは何か」という視点をぶらさずに面談を進められたのが良かったです。

面談で印象に残っていることはありますか?

社外の方に悩みや課題を淡々とお話することで、「問題だと思っていたけれど、実はそんなにたいしたことじゃないかもしれない」と思えたり、「自分の得意とすることが何で、それをどう活かせるか」という建設的な話ができたことがとても良かったですね。

社内で同僚に相談することもありますが、整理して伝えなくてもお互いに通じてしまう部分も多く、どうしても気持ちがマイナスに向いてしまったり、愚痴になって終わることも多くありました。

ただ、同じ話題でも社外の方にお話をすると、客観的に状況を見たり整理したりしながら話ができるので、愚痴で終わらず、前向きな方向に話を進めることができると知りました。

私は入社以来様々な部署で働いてきたので、「部門や立場を超えた幅広い人間関係を持っていることが強みだ」ということも、今回の面談で気づけたことの一つです。

現場で働いた経験があり、研修部門にいた時には全国の女性スタッフと繋がりができ、本社勤務によって全国のキーマンや役職者とも信頼関係を築けていると。

この私の立ち位置が、自分の持つ価値なのだと気付かされ、「では、こういう情報を集めた上で部長と話をしすれば、状況が打開できそうだ」といったアイデアが湧いてくるようになりました。

またもう一つ印象的だったのが、メンターさんから頂いたアドバイスでした。

ある時私が「私、こんなに頑張らなくても良いですよね…もっと適当にやってもいいかも」とぽろっと話した時に、メンターさんにこんな風に言われたんです。

「あなたは、仕事がお休みの日に、わざわざ自らお金を払って面談を受けて、社外の人に仕事の相談をしている。仕事が好きで、仕事を頑張る気質があるわけだから、無理して適当にやろうとするのではなく、思う存分頑張った方があなたらしいと思いますよ」

と。

この言葉は、すごく心に刺さりましたね。

お話を聞いてもらうだけではなく、アドバイスによって背中を押される場面も多々あると?

はい、そう思います。 大阪で働いていた時に、コーチングを受けたことがあったのですが、メンタリングはコーチングとは違うのだと改めて感じました。 コーチングは「相談者の中に答えがある」というスタンスなので、コーチは基本的には自分の意見やアドバイスは言わないことが多いと思うんです。

でも、今の私のように実務的なことで悩んでいる場合は、自分で答えを見つけるよう質問を繰り返されるよりも、他者の経験を踏まえた上でのアドバイスをいただけたほうが、解決策がはやく見つかることが往々にしてあると思います。

もちろん、メンタリングもコーチングもベースは同じだと思いますが、メンターさんがご自身の意見を言ってくださるのは、私にとっては有難かったです。

そのアドバイスが、社内では得られない気づきにつながりますね。

はい。私が今働いている会社は、キャリア採用や中途採用がほとんどないので、外の空気があまり入ってきません。 社員はほぼ新卒採用で、独自文化が形成されており、それが良い風に働くこともありますが、やはり自分たちの視野が狭くなってしまう部分もありますね。

④面談後の変化について

3回の面談を通じて、ご自身にどのような変化がありましたか?

腹をくくることができた」のが大きな変化だと思います。以前は「二人目を妊娠し、もうすぐ産休に入るから、そんなに頑張らなくてもいいかもしれない」と思った時期もありましたが、今は「今自分ができることは、やりきろう」と思えるようになりました。

私が働いている会社は、どちらかというと男性社会で、昭和的な感覚が色濃く残っているというか…もちろん女性役職者も増えてきてはいますが、性別問わず実力に応じて社員にチャンスが与えられているとは思えない場面も正直あります。

そんな状況を目にするたびに悶々として、疲れてしまって…どこかで「どうせ頑張ったって…」と諦めてしまっている自分がいました。

でも、今回メンターさんと話すことで、前を向くことができました。

また、メンターmikkeの面談は、自社の女性の先輩にぜひ受けてほしいと思いましたね。女性が意見を言うことをはばかられることもある男性社会で頑張っておられて、社内で腹を割って相談できる人もあまりいないと思うので、外部に相談者を持つことで、今より楽に働き続けることができるのではないかと…。

私自身、メンターmikkeの面談はこれからも続けていきたいと思っているので、3回終了しましたが、今後も定期的に受けるつもりです。

最後に、働く女性にメッセージをお願いします。

仕事をする上で悩んだり迷ったり壁にぶつかったりした時、社内や家族以外に、信頼して仕事の話ができる人を見つけて欲しいと思います。

私は以前後輩から「そんなに頑張らなくてもいいのでは?」と言われたことがあり、そのことで悩んだり、自分たちの世代がもがきながら働く姿をあまり見せたくないと思うことも、正直ありました。

だから、後輩たちには、組織内の人間関係などに翻弄されず、純粋に仕事を頑張ってもらえるようにしたいなと。そして出来るならば、そういった前向きなメッセージを伝えられる先輩になっていきたい。

今はコロナの影響で、同じ会社や課の中でも、気軽に話したり交流したりすることが難しくなっています。

だからこそ、社内以外に相談できる場を持ち、自分の状況を客観的に整理して、前向きな解決策を導き出せるかどうかが、働き続ける上でとても重要になってくると思います。

コロナの影響でリアルな交流会等は減りましたが、逆にオンラインの普及でメンターmikkeのように地域問わずつながることができるようになったのは良いことですよね。

だから、外との交流を諦めずに、こういったツールをうまく使って世界を広げて、楽しく働き続けるきっかけにしてもらいたいです。

【メンターmikkeのサイトはこちら、ご興味ある方は、ぜひのぞいてみてください。】
https://archcareer.org/personal/


Woo!編集部。運営会社である株式会社ナチュラルリンクは、”働く女性をHAPPYに 女性のチカラで企業を元気に”という思いのもと、Woo!の運営や、企業の女性活躍推進サポート事業を行っている会社です。

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